仕事の目的はお金を稼ぐためじゃダメなのか?
最近、ネットで話題になったのが「仕事を最優先にしてください」というアルバイト先の店長の書いた張り紙について。
この張り紙には「学校のイベントなどでシフトに入れないという人が多いですがシフトを最優先にして下さい。お金をもらっている以上プロ意識を持って働いてください」というような事が書かれていた。
これを見てこの考え方が日本の労働環境をブラックにして生きづらい世の中にしていると感じた。
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手段と目的がごっちゃや!
この張り紙を見て確かにお金をもらってるんだから仕事を最優先にしないと駄目だと思った人はちょっと洗脳されかかっている。
アルバイトの目的はお金が欲しいからでありアルバイトというのは目的ではなくただの手段。なのにアルバイトを最優先してくださいというのは意味がわからない。
学生のやるべきことはアルバイトではなく学校最優先に決まっている。なぜシフトに入れないことをどうこう言われなければならないのか?
アルバイトと言うのはマニュアル化されていてその人がいないと出来ないという仕事であるはずがない。人が足りないなら新たに人を雇うなどするのが店長の仕事である。仕事をなめているのはアルバイトの方ではなくこの店長の方なのではないだろうか?
社畜は仕事が目的になっている
社畜というのは会社にとらわれて家畜のように働いている人のことをいうのだが、この人種は「仕事をするということは生きることだ!」と声高に主張する。
凄くないですか?なんかあたかも正論のように聞こえるセリフで自分を納得させている感が。
こんな事を言うのは日本だけですから。これぞまさに目的と手段を間違えた人間の事例そのものだ。
人生の目的って何なのか?
俺は人生の目的は「楽しく過ごすこと」だと思っている。
毎日ストレスなく笑いながらやりたいことをするために生きている。人生の本質って幸せになることだけなんじゃないだろうか?幸せになるためにはどうすればいいのかを逆算して将来的に楽になるなら人生には一時的に辛い時期があってもいい。しかし、将来的にこの辛さが続くようなら辛さに耐え続ける必要は無いと思う。
幸せになるためにはお金はたしかに必要である。だがそれは人生を豊かにするために必要なものであって目的ではないことを忘れてはいけない。働くということはお金を手に入れるための手段にすぎない。
休みの日に家族と過ごす時間は仕事よりも重要なのである。
私が務めていた会社の社長は外国人でキリスト教徒だった。それもあって12月24日にウェブサイトの本番公開というかなり重要な仕事があったにも関わらず社長は定時に帰った。
もちろん我々下っ端は遅くまでチェック作業を行ってタクシーで帰ることになったのだがこんな特別な日に仕事に縛られるのが本当に幸せな人生なのか?と問いかけた時自分の中の答えはノーだった。
自分の会社のサイト公開の日に家族を優先してさっさと帰る社長が正しいのか?それとも特別な日に深夜まで残業する仕事優先の人間が正しいのか?
私は自分の人生を優先させることの方が重要だと思っている。仕事はただの手段にすぎないのだから。
今の日本はあまりにも仕事に責任を持ちすぎているし、仕事に責任を持たない人を叩きすぎている。仕事に責任をもつことは大切だが家族や自分を大事にする事のほうがもっと大切だということを忘れてはいけない。仕事は3番目でいい。
自分と家族を最優先した生き方をしないと最後死ぬ時に後悔するだろう。
海外を旅するといい
私の価値観は元々は映画の「鉄道員」のような家族の死に目にも仕事を優先させて職務を遂行するような生き方が素晴らしいと思っていた。
マンガの「働きマン」やドラマの「ハケンの品格」に出てくるような「働くということは生きることです」というセリフがかっこいいと思っていた。
でもその価値観はマレーシア旅行へ行って一週間現地の人々の働き方を見ていると消えてなくなった。
非常に自由に働いている人々ばかりだったから。
タクシーの運転手などは乗るスペースが余っている時に逆方向に行く人を相乗りさせてめちゃくちゃ時間がかかったりするのが普通だったし、飲食店でも非常に適当な感じで接客していた。雑貨屋など店番すらおらず買えない・・・。何をしているかというと店の裏で昼間から酒盛り。
私は家族旅行でハワイとオーストラリアに行ったことがあるがそこでも大体同じような働き方だった。言葉が通じないと「帰れ」みたいな態度取ってくるし指差して笑ってくる店員なんかも普通にいた。
日本だけなのだ。異常なほどのサービス精神で仕事に対して誠実なのは。
仕事は手段であって目的ではないのまとめ
今、理不尽な扱いを受けていて仕事が辛いと思っているならすぐに辞めていい。仕事なんていくらでもある。これまで一生懸命働いていたのなら転職も容易に出来るだろう。
今自分がいなくなったら仕事が回らなくなって会社が困るんじゃないだろうか?と思って責任感から中々辞められない人もいるかもしれないが会社というものはそういった事態に対応できるようになっている。一人いなくなったからといって回らなくなることはまずない。勇気を出して辞めると伝えればいい。
仕事は手段という考え方を持って働くことで自分の人生を無駄に消費しないで欲しい。働きやすくて楽しくて家族も優先できる理想の職場もあるのだから。
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