金のバラ撒きで少子化が止められるものかよ!

なんかむちゃくちゃ少子化が進んでいるらしい。

出生数80万人割れ 少子化加速、過去最少 22年見通し

10年前の12年は105万人だったのでたった10年で23%も出生数が減っていることになる。その10年前は115万人なので出生数は安定して減り続けていることになる。

なんでこんなに出生数が減っているのか?であるが以前記事にしたユニバース25という楽園実験の通りになっているのではないかとの仮説を立てている。

バカの壁で有名な養老孟司氏も都市への人口集中が少子化の原因だと述べている。

都市への人口集中により、狭いマンションでも地価が高騰するため家賃が上がる。そうすれば狭いので子どもを作れても1人か2人になってしまう。

所得が低ければ2人暮らしですらギリギリの部屋数の住居に住むしかないので子どもを産み育てようということすら考えられない。

堀江貴文氏が「大家族の子どもはたくさん子どもを生むからそのうち少子化もストップする」と言っているが大家族で育った子どもでも都市で生活しようと思えば部屋数的に3人とかが限界になってしまい、10人も子どもを育てるような大家族にはならないだろう。

結局、子育てにはそれなりのスペースが必要であり、田舎でなければ大家族を構築するのは非常に難しい。

金をバラ撒いても少子化が止まらない理由

金をバラ撒いても結局使い切ることになるから金は足りなくなるのである。

これは時間でも同じことが言える。パーキンソンの法則というやつである。

出産一時金の増額が発表されたが恐らくこの増額に合わせて出産費用が膨れ上がることになるだろう。

結局は今までの費用は出産一時金に合わせて設定されていた料金であり、出産一時金が増額されればそれに合わせて値上がりすると想像に容易い。
参考「出産育児一時金 来年度から50万円に増額」など了承

他にも子育ての為に金がバラ撒かれる予定であるもののそのお金は値上がりする習い事の費用によって消えていくだろうと想像できる。

これも都市において子育てをするとなると基本的に習い事が必須となっており、休みの日にはアンパンマンミュージアム、ユニバーサルスタジオジャパン、ディズニーランドなどの高額な娯楽施設に行きたいと言われて連れて行かなければ周りからかわいそうな貧乏人扱いされる。

都市で子育てするのは非常に過酷な状況と言えるだろう。

少子化を止める方法は田舎への移住

今でも田舎への移住には助成金が出たりするがその助成金を増やし、その財源を首都圏に居住する人間の増税によって賄えば良いと思っている。

首都圏で苦労しながら子育てをする人は余裕が無くなり、田舎へ移住することになるが田舎に住んでみたら周りに習い事を習える場所など無く、周りの子どもも大人も大学なんて行く人がほぼいないため学習塾へ通う必要がない。
遊びに行く場所もイオンモールぐらいしか無いのでボッタクリ価格のアミューズメント施設でメシを食う必要すらない。

そうなれば日本人がどんどんレベルの高い学習環境から離れて国力が衰えるのではないか?と思うかもしれないが、本当に頭のいい人間はどんな環境でもちゃんと勉強できるし、必要ならば返済の必要のない奨学金をもらって東京の国立大学に進学することが可能である。

今の時代、学習塾に行かなくてもYouTubeで高レベルな指導を受けることなど問題なく出来る。

スポーツ面でもレベルが高ければスポーツ校にスカウトされて学費免除で高校や大学に入ることが出来るだろう。

今の日本は別に高収入が保証されているわけでもないのに、進学しなければろくな仕事に就けないと脅されて、好きでもないし向いてもいないのに無理に勉強して大学へ行く人間が多すぎる。好きでやりたいことがあるなら大学に行けばいい。

大学を卒業しても、大して優秀でもない無理やりギリギリFランクの大学に入ってギリギリ卒業できたレベルの新卒が良い企業に誰でも入れるわけでもなく、ふるいにかけられて大した給料も出ないブラック企業に入社するしか無かったりする。

それならば特別優秀でもない人間は無難に田舎で土建屋やら農業やらの仕事に就いて田舎で一生暮らせばいいのではないだろうか?

奨学金という借金を背負って結婚を諦めて50代になってようやく返し終えるなど本当にそれが幸せなのだろうか?

田舎で暮せば子どもはみんなで育てるものであり、近所の人が野菜を持ってきてくれたりして給料は安くとも食うに困らない生活はしていくことが出来るだろう。

少子化を止めるには人口の都市集中を止めるしか無い

東京の合計特殊出生率は0.99という壊滅的なレベルまで下っている。2.1無ければ人口の減少は止まらないのだがもはや東京は完全に少子化を止められないレベルまで下ってしまっていると言えるだろう。

現在日本で一番合計特殊出生率が高い県が1.8の沖縄県で2.1無いので人口は減少するものの他の県と比べてかなり多い状態で推移している。
これは沖縄の「ゆいまーる」という共同体の精神により子育てが楽であるためたくさん子どもを生むからと想像できる。

本気で少子化を止めたいなら都市への人口集中をどうにかする政策を推し進める必要があるだろう。

日本の人口推移から悟る

日本の人口の推移を見ると縄文時代に人口が一気に増えたが、地球の寒冷化によって一旦大きく減った。

そしてその後、弥生時代に稲作によって大きく増えるも平安時代に耕作地が限界に達して人口が減少、江戸時代にも人口が増えるが鎖国により人口増の限界を迎えて減少。

こういう過去の歴史から見て現在の日本の状況であるがおそらく世界的に人間の数が増えすぎた結果、人口の限界に達しているので減少に至っている可能性もある。

世界の人口も増え続けて入るもののそのペースは緩やかになっており、100億人程度で頭打ちになると予想されている。

なぜ、今まで増え続けていた人口が減少に向かっているのか?であるが、人口の増え続けていた時期は産業革命や科学力の向上によりどんどんと世界が良くなっていって、未来は素晴らしい豊かなものになると誰もが信じていた時代だった。

実際、不治の病だった病気がどんどん原因がわかって人が死ななくなっていき、家電が普及して楽になり、テレビが普及して娯楽が増えたし、農作物もトラクターなどの機械化で飢える人がほぼ居なくなった。

その時代が終わり、今の時代は停滞の時代になっている。誰もが生まれた時から家電が揃っている家に住み、保険で高度な医療を受けることが出来、飢えることはないがこれ以上の発展は期待できないし、格差が広がってSNSで見るセレブの生活には努力しても到底たどり着けない現実を知る。

結局、未来に希望が見えない時、子供を作ろうという気になれないのだろう。

今後もしも人口が大きく増えるとしたらAI技術が進歩して、また誰もが明るい未来を想像できるような時代が来るか、今の快適な世界がすべて破壊され尽くし、一旦リセットされるか、もしくは宇宙への移住が容易になり、宇宙の資源を利用できるような時代が来るか?

いずれにしろ今の停滞した時代に人口増加は期待できないか。

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