マルチ商法に2ヶ月勧誘され続けてわかった手口

とりあえず一区切りついたので俺のこの2ヶ月のマルチ商法への勧誘をつづることにする。

3月某日合コンでの出会い

合コンに呼ばれたので参加。
3対3の合コンのはずが女性人がひとり少ないという展開。

でもちょうど仕事をやめたばかりだったので飲み会を楽しんだ。
年齢層が上で付き合うとかはありえない感じの人たちだった。

4日後、その合コンにいた女性(31歳)から飲み会があるから来ないかとの誘い。

ちょうど求職中で暇をもてあましていたので行ってみることに。

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普通に4~5人で飲むのかと思いきや、50人以上集まりプロントを貸しきる飲み会。

なんだこれ?これが飲み会なのか?規模おかしいだろ。

でもなんか求職していて情報収集にもなったので地味に有意義な会だった。

んで、その1週間後、ゲームがあるから来ないか?との連絡。

暇なので参加してみた。

神田某所でゲーム大会

ビジネス街で休日は閑散とするエリア。なんか俺のアンテナがピンときた。

貸し会議室でキャッシュフローゲームというゲームをするらしい。

そして、そのゲームの説明で出ました「金持ち父さん貧乏父さん」のくだり。

俺のアンテナは間違っていなかった。そう、ネットワークビジネスいわゆるマルチ商法への勧誘のステップのひとつである。

このキャッシュフローゲームというのが不労所得を得てラットレースという貧乏レースを抜け出そうというゲーム。

このゲーム割とちゃんとしたゲームでちゃんとやりくりしないと上がれないゲームなのである。モノポリーみたいなゲームなのだが。

このときの参加者とこのゲームの状況を軽く紹介すると、初めて来たというプレイヤーの100パーセントがキャッシュフローゲームだと告げられていないということ。ゲームをしようというアバウトな誘い方をするのがセオリーらしい。ググルとマルチだとばれるからだろう。

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これがグーグルの複合キーワード集である。半分がマルチにつながるw

で、ゲーム開始。

司会者のテンションの高さ。「最高ですか!」のテンションだ。はっきり言ってこのテンションは新興宗教とマルチの勧誘以外で見当たらない。

結局ルールが難しくてゲームの半分ぐらい説明書を読んでた・・・。もう少しで上がれたのだが貸し会議室の時間が来て終了。

ゲームして帰るだけかなと思ったらその誘ってきた女性が、このあとちょっとだけ話しがしたいからカフェへ行こうとのこと。このパターンアムウェイの近所のカフェの話と同じやんw

知らない人はこの話を読むといい。
参考「渋谷にアムウェイの人たちがよく集まるカフェがある

まぁ万が一違うかもしれんし暇だから行ってみた。

そしたらすでにキャッシュフローゲームに来てた人が勧誘を受けていた

このカフェは誘ってきた女性のアップラインの人による勧誘の場らしい。

アップラインというのはマルチ商法で言う上の階層の人間のことである。下に階層を作ればその人間が売った商品のマージンが入るシステムなのだ。

その仕組みはマルチの会社によって色々あり、下の階層に20人いないと儲からない会社やら、下に4人いれば利益が生み出せる会社やら色々ある。

マルチ商法で有名なところにモリンダ、ハーバライフ、ニュースキン、ニューウェイズ、アムウェイ、三木商事、タッパーウェアなどがある。

で、そのカフェで女性の師匠らしい人の話を聞いた。別の師匠が出てくるのでこの師匠は師匠Aとする。この師匠Aさんはどうやら俺と同い年らしい。

熱心に「金持ち父さん貧乏父さん」という本を薦めてくれる。マルチの人間のバイブルらしい。

参考金持ち父さん貧乏父さん

そしてその師匠のさらに上のラインの人間らしき○○さんの話をしてくれる。その人は講演会とかもしてるらしい。

一通りキャッシュフローゲームのようなラットレースから俺は抜けているんだよ的な自慢話を聞かされて終了。

基本的にマルチの勧誘はプッシュマーケティングじゃなく、こちらが餌に食いつくのを待つプルマーケティングなのだということがわかった。

どうやればラットレースから抜けれるんですか??という言葉が欲しいんだろう。

まぁ完全にマルチの勧誘の流れだとわかったので俺は駅までの帰り道でその女性に対して俺はネットワークビジネスの会社で社員として働いていた経験からネットワークビジネスには参加しませんよ。

大体自分でやってるアフィリエイトビジネスですでに10万を超える不労所得を得てますからね!と言っておいた。
もちろんアフィリエイトでそんなに稼いでない。

とりあえず、マルチのバイブル「金持ち父さん貧乏父さん」を買ってみる。何が書いてあるのか気になるからね。普通にためになったw

給料が増えても税金が増えて手取りはあんまり変わらんというのがうちの貧乏父さんにかぶるw

もう勧誘こないだろうなと思っていたのだがその一週間後にまだ来るw

またキャッシュフローゲームだ。
前回ルールブック読むだけで終わってしまい悔しいので参加した。

いい感じだったが結局上がれず・・・。

そしてまたカフェへ連れて行かれ違うアップラインの人と話すことに・・・。師匠Bとする。この人も俺と同い年。夫婦でネットワークビジネスをやっていてやっと不労所得が支出を上回ったという話をしてくれた。

この日とがめちゃくちゃいい人な感じでこんな感じでネットワークビジネスやれる人もいるんだと新たな発見。

で、また○○さんの話。この人ビジネスで成功した金でダイニングバーを趣味でやっているらしい。優雅だね。
そして講演会へのお誘い。

そりゃ行くしかないでしょ!ここまできたら全部体験してみたくなってきた

都内某所で講演会

某日本の政治の中心地的な場所に程近い駅。

駅に着くと一回目の講演が終わったのかゾロゾロと若者が帰ってくる。

ハコは500人規模のシアター形式の場所。400人以上集まっていた。
これだけいればかなり稼いでるんだろうと思われる。趣味でダイニングバー出来るはずだわ。

内容はコミュニケーションについて。社会人として一番使える技術はコミュニケーション能力だという話。
IT技術はすぐに古くなるけどコミュニケーション能力は一生使えるよって、結構ちゃんとしてる

なんかメルマガもやってるらしいので早速登録w名言がほぼ毎日届くメルマガ。

この講演会のあともまた師匠の話を聞きに新丸ビルまで行くことに。

マジ暇だな俺。ほんとは新しく買ったカメラで写真撮りに行きたかったから別に暇じゃないんだけど、ここまで来るとこっちの方が面白くなってきてるんだよな。まさにルポライター気分。

またありがたいお話。目標を決めてそれに向かっていかないとダメだよという話をしてくれた。まぁ全部正論だよ。何でこの話聞くために新丸ビルの最上階のカフェまで行かなきゃなんないんだよ・・・。

またこの2~3日後、
女性から連絡があり、ちょっとお茶しようとのこと。
そろそろ本題の勧誘かな?と思い行ってみる。

東京駅のラーメンストリートで飯を食う。
そのあとまた師匠Aさん登場。

今度はベンツに乗ってきたw
マジで何でマルチはこんなにワンパターンなんだよ。
レクサスとかはないのかよ。

参考「マルチ商法に関する俺の体験談を書く」
ここでもベンツだったw

前日にハワイから帰国した師匠Aさんはやたらと日に焼けていた。

結局皇居の周りを軽くドライブしながらラットレースから抜け出している人間に話を聞いてみるのが成功への近道だよという内容の話を聞かされた。

俺もアフィリエイトで成功寸前だよって師匠に言っておいてやった!自慢話ばっかりいい加減うざくなって来てしまっていたのかもしれない。

このあともまた女性から飲み会に誘われる。

また4~50人。神田のプロント。
全然飯が足らん!って以外は普通に楽しめる。

たまに熱くビジョンを語ってくる人もいる。
この人はネットワークビジネス頑張ってるのかな?

その次の日3回目のキャッシュフローゲーム。
この回の班はかわいい女の子が多かったのでかっこつけすぎて破産した・・・。勉強になるわーキャッシュフローゲーム。

このキャッシュフローゲームの後、師匠Bさんが新しく買ったベンツに乗せてもらおうと誘われる。
師匠Bさんは本当にいい人。師匠Aさんと同期なのだということだ。師匠Aさんが成功したのを見て自分もやってみたくなったとのこと。まぁベンツ買えるようになったのなら成功なのかもね。

というかベンツ自慢するのはいいけど運転がもうちょっとうまくなってから人を乗せたほうが・・・。久々に助手席で手に汗を握ったわ。多分そのうちぶつけて修理することになるんじゃないかな・・・。車=ベンツっていう縛りかわいそう過ぎる・・・。

6月になっても何度か色々誘われたが仕事が異常に忙しく曜日感覚がなくなる感じで働いていたので何も参加できず。。

で、昨日キャッシュフローゲームに参加できたので行ってきた。そろそろクリアするつもりで行ったのだが1番にクリア出来た。上がれてみると今まで何で上がれなかったのか?と思ってしまう。

その後、デニーズで色々と夢について語り合わされ、俺は前から海外と関西と東京にマンションを持つことが夢だと言ってあるのに別の夢は何みたいに言われて天王洲アイルのタワーマンションに暮らすことにしておいた。何でマンションなんだろう?まぁいいや。

帰り道、ついに出た。
「○○君(俺のあだな)って、いつも向上心があってすごいと思う!一緒に仕事をしたいと思うから一度話だけでも聞いてみない?」

仕事って何だよ?俺は仕事してるよ。

まぁやっとだな。
最初からビジネスへの勧誘だと思っていたが2ヶ月もかけてくるものなのか・・・。

多分普通はもうちょい早い段階で引き込めるんだろうけど俺の場合は自分から行かなかったから痺れを切らしたパターンなのかもしれない。

とりあえず、すでに23時を回っていてだるかったので「はい、来週話をしましょう」と言っておいて帰ってから今仕事が忙しくてそれどころじゃないんでやっぱやめますというメールを送っておいた。

すぐに電話がかかってきて説得にかかろうとしたがきっぱりと断って電話を切るとその後は全く何のおとさだもない。結局フットサルも飲み会も全部ネットワークビジネスの勧誘のエサだったわけだ。

これがこの2ヶ月にわたる俺の経験したマルチ商法への勧誘ルポルタージュでした。

大体マルチの会社で働いていた人間を誘うのはどうかと思うよ。全部カラクリ知ってるんだから。
この女性が一番上の階層なら俺もやっても成功してたかもしれないがどう見てもだいぶ下の階層だったからね・・・。

ネットワークビジネスの勧誘方法の一番の問題点は最初は友達になりたいみたいなふりをして近づいてきて最終的にビジネスに持ち込むところ。最初からこれは最終的にネットワークビジネスへの勧誘ですよと教えてからキャッシュフローゲームに誘ったり飲み会に誘ったりすれば俺は何もネットワークビジネスへ嫌悪感を示すことはないだろう。

ちなみに、欧州ではマルチ商法は法律で禁止されている国もあります。日本でも極めて黒に近いグレーであり、法律で規制こそされないもののちょっとでも強引にいくと犯罪となります。

最初からビジネスを目的とした勧誘はネットワークビジネス協議会でも違反行為としている。

マルチ商法にハマった人の話が書かれた本も紹介しておく。

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