広告ブロックで収益は減るのか?
先に結論だけ言うと減らないと思っている。
まず、前提としてデフォルト(初期)状態で広告ブロック機能は使えず、アプリを入れる必要がある時点で大多数のユーザーは広告ブロックを利用しない。
それでも数%の人が広告ブロックを利用するかも知れない。その人は最初から広告が大嫌いで有料アプリを入れてまで広告をブロックしたいと思っている人なのでまず最初から広告をクリックするということが無かった人だと考えられる。(もしかするとたまにはクリックしたかもしれないが)
元々クリックしない層が広告ブロックを入れるだけなので影響は無視出来るレベルで小さいと考えられる。
広告ブロック拒否プラグインを入れてみた
End of Adblock Cycleという広告ブロックを入れているブラウザからのアクセスの場合、白く塗りつぶして広告ブロック禁止と言うような文言を表示させるプラグインをこのサイトに入れてみた。
その結果であるが予想通りアクセスの1.7%しか広告ブロックを入れていなかった。一週間ぐらいで300ユーザーぐらいが広告ブロックを利用していたことになる。
この数字を多いと取るか?少ないと取るか?私は無視できるぐらい少ない数だと感じた。1.7%のユーザーが広告を見なくてもそれほどサイトに影響は無いと考えられる。これが10〜20%だとちょっと考え無ければならないが2%以下の数字なら、まず無視して問題ないと感じる。
テレビの場合
ここでテレビの場合をちょっと例として挙げてみるがテレビの場合も既に広告ブロック機能はかなり前から使われている。そう、録画時のCMカット機能である。
私の場合もCMカットはよく使っていて多分かなり多くの人が生でテレビを見ることは少なくなっていると思われる。とりあえずハードディスクに撮りためてあとからCMカットして快適に視聴するのが普通の時代。
そんな時代にテレビ局の広告収入は経営が成り立たないほど落ち込んでいるか?というとそうでもない。確かにリーマン・ショック後に落ち込んではいるが広告ブロックが影響しているとは考えられない。
テレビ業界の場合、広告ブロック機能は無視できるレベルの影響と考えて良いだろう。(元々テレビの場合CM視聴割合が明確ではないというのもある)
今後広告ブロック機能はどうなっていくと考えられるか?
既にGoogle側でも動きが始まっていて広告ブロックを無効化出来るような広告を配信出来る広告を作り始めている。広告業界としては広告をブロックされると商売に影響が生まれるからこういった対応はやらざるを得ないと考えられる。
広告を載せる側(サイト保有者)としてははっきり言って静観していればいいと思う。広告ブロックで悩まなければならないのは広告を配信している側であり広告を掲載している側が対応する問題だとは考えにくい。
私の考えでは広告ブロックが増えると必然的に広告のクリック数が減るが1クリックあたりにかけることの出来る広告費が上がるので結局全体の値としてはそれほど変化がないと思われる。
ただ、1クリックあたりの広告費が増えれば増えるほど収入の安定性が下がり少し収益の変動が増す可能性もあるが。
そういうわけで広告ブロックでサイトの広告収入は減らないというのが私の考えだ。逆に、広告ブロックでサイト収入減るからサイト運営のメリットが減ると考えて新規参入の割合が減れば既存のサイトの広告収入が増えるということもあり得る。
感謝→Amazonの履歴を御覧いただきありがとうございます。収益はサイト運営に大切に使わせていただきます。