アウトドアでの虫対策
アウトドアで活動していると問題になってくるのが虫。
自然界には様々な虫が存在し、きれいな蝶もいればデング熱を運んでくる蚊などの不快な害虫もたくさんいる。
今回はアウトドアで出会うと嫌な虫対策について書いていく。
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蚊対策
一番一般的な虫の一つが蚊。
蚊なんか大したことないと侮っていたらえらい目に合う生き物で特に山にいる蚊は都会にいる蚊に比べて強力な奴も多い。
集団で生活していることもあり、ちょっと藪に入ったら何十匹も飛んできてどうしようもないことすらある。
虫除けスプレー
最も最適な蚊対策は虫除けスプレー。皮膚を露出する部分だけでなく服の上から刺してくる奴もいるので出来れば全身にスプレーするのが良い。ただし効果は1〜2時間と限定的であるため一定時間ごとにスプレーをかけ直す必要がある。
電気蚊取り器
お外でノーマットやどこでもベープを代表とする携帯式の電気蚊取り器を使うというのもオススメ。多少の蚊なら問題なく防ぐことが出来る。
無臭なので虫除けスプレーのあの匂いが嫌な人には最適かもしれない。
ただし、蚊が非常に多い場所で使う場合はすべて防ぐことは難しく刺されづらくはなるが刺されなくはない。あまり蚊は多くないがたまに刺される事があるような場所で使うのがよいだろう。蚊の多い藪に入っていくような場合には向いていない。
蚊取り線香
蚊取り線香は昔からある蚊よけ対策で今や全世界に輸出されマラリアなどの感染症予防に役だっている。そんな蚊取り線香だが釣り中に使う場合に関して言うとないよりはまし程度の効果になる。自然に立ち上る煙では全ての蚊に対して効き目を発揮することは難しい。
車中泊やテント泊の場合などには強い味方になってくれるだろう。
一帯に散布するスプレー
ガーデニングなどで活躍する虫除けスプレーで自分にかけるのではなく場所に対して吹きかけて虫を遠ざけるスプレー。長い間腰を据えて釣りをする場合には使えるがルアー釣りのようにポイントを転々とするような釣りには余り向かない。
蚊に刺されたら
かかずに薬を塗ろう。液体ムヒがおすすめ。
ハチ対策
山へ行ったりしてよく出会う危険な虫の一つが蜂。色々な蜂がいるが危険度が違うのでパニックにならないでよく見極めるのが大事。クマバチなどは大きくて羽音も大きく怖いがほぼ刺さないおとなしい蜂。キイロスズメバチは逆に秋の行動が活発なシーズンには巣に少しでも近づくと見境なく人を襲う危険な蜂。
普通に飛んでいる蜂はそうそうこちらを攻撃してくることはないので無視して問題ない。スズメバチなどは縄張りに動物が入ると警告のために大きな羽音で威嚇してくるが刺すまではしない。近くに巣があるとヤバイので場所を移動すればいい。
蜂に刺されるパターン
1.直接触ったりする
何気なく握った木に蜂がいて触ってしまったり、蜂が飛んできて自分に止まったりした時に焦って振り払ったりすると蜂が怒って刺してきたりする。自分に止まったりすると怖いけど動かず蜂が去るまでしばらく動かないようにする。
2.巣の近くに行った時
蜂は巣を守るために外敵を攻撃する。蜂の巣の近くにはできるだけ近づかないほうが良い。蜂の巣があるかどうかは見張りの蜂が周りを飛んでいるかどうかで判断できる。2匹以上蜂がいる場合は近くに蜂の巣がある可能性があるので慎重に見極める。
ハチに刺されたら
2度目に刺された場合は体内のアレルギー反応で呼吸困難に陥るアナフィラキシーショックになる危険性があり少しでも異常を感じた場合は救急車を手配したほうが良い。
刺された場所が痛いだけならしばらく我慢すればだんだんと落ち着いていくはず。おしっこをかけると治るというのは迷信なのでやらないように。
痛すぎて我慢できないという時は患部を冷やして麻痺させるのも効果的。
毒を抜く器具も売っているので用意しておくと安心。
私の場合、大学時代植物の研究で山に入って合計5回ほど蜂に刺されているのだがアシナガバチの巣を不用意に蹴飛ばしてしまった友人の後ろを歩いていたり、地蜂というスズメバチの一種の巣を踏んでしまったとかそういう原因で刺された。アシナガバチはチクって痛みでそこまで耐え難いものではないがスズメバチの場合はライフルで撃ちぬかれたくらいの激痛を味わうのでヤバイ。しかも服の上から刺してくるので注意。
マダニ対策
マダニというのは吸血虫の一種で普通のダニに比べると全く別の種類と言ってもいいような生き物。この虫は危険な感染症を媒介する虫であるため刺されると後々ヤバイ可能性が高い。
対策としては藪に入らないことと藪に入る場合は長袖長ズボンで入り、皮膚を露出しないことが大事。
また、虫除けスプレーも併用して服の上からしっかりとかけておく必要がある。
もしも刺されているのがわかった場合、取り除く時は必ずキバが残らないようにキバの部分から取り除くこと。難しい場合は病院で取ってもらうのが安全。
私も刺されたのだがこいつらは体の何倍も血を吸うため1日や2日噛み続けていることが多い。もしマダニを見たり誰かが刺された時はシャワーなどの際はマダニがついていないか確認しよう。かさぶたみたいな黒い物体が付いている。
毛虫対策
毛虫は厄介。気付かずに触ってしまってチクリと刺されたり、知らない間に近くを通って刺されたりする。
大きく腫れたり中々治らなかったりするヤバイ危険生物なので注意したい。
対策としては毛虫のいそうな場所に近づかないことが一番。
1匹いるとその周りにも結構いることが多いので十分に注意しなければならない。
本当に危険な奴は刺を飛ばしてくる奴がいるので樹の下を通っただけで腫れる。毛虫には近づかないのが正解。
刺された場合は毛を取り除いて病院へ行ったほうがよいだろう。
ブヨ対策
ブヨも蚊と同様に吸血虫である。非常に小さな虫でコバエかなんかかな?と思ってあまり気にしなかったりするがコイツに刺されるとひどく腫れる。後々大変になって中々辛い。
ブヨ対策はハッカ油が最強と言われている。だが、ハッカみたいなスースーする匂いが嫌みたいでエアーサロンパスやシーブリーズのスプレーもある程度効果を発揮するのでいろいろ試してみると良いだろう。
私の場合は皮膚を露出しないようにしている。ブヨがいる場所では長袖長ズボンは当たり前で手の甲を刺されることが多いのでグローブもしている。
刺されたことに気づいた場合は蜂の場合同様毒を吸い出すアイテムで毒を抜き出し、傷口を消毒しておくこと。
ヒル対策
吸血する伸びる気持ち悪い生き物がヒルで、山にいることが多い。昔は田植えをしているとやられることが多かったらしい。
今でも山に猿や鹿が多い場所ではヒルも餌が豊富なのかかなり多い。高温多湿な場所が大好きな生き物なので山の中では気をつけたほうが良いだろう。
ヒル対策として有効なのは皮膚を露出しない服装をすること。下から登ってくることが多いので靴下の中にズボンの裾を入れたりして足をやられないようにするなどする。まれに上から落ちてくることもあるらしいので首元に手ぬぐいを入れて防御したりすると良いだろう。
ヒルにやられたらまずデコピンでヒルを弾き飛ばし、ヒルの毒が血を固めない成分を含むため、毒を吸い出すアイテムで毒を抜いて消毒する。血がしばらく出るので傷バンドで止血する。
ヒルを摘んで外そうとすると外れずに傷跡が残ったりするのでデコピンで弾くか消毒薬攻撃で外れるのを待とう。
アウトドアでの虫対策まとめ
アウトドアでは虫に出会うことが当たり前で山は虫の楽園である。その中に人間が入っていくのだから危険な虫にやられることも考えておかなければならない。上記に書いたような対策を考えておかないといざ山に行って虫に襲われてからでは遅いのである。
私はアウトドア派なのでヒルにもブヨにもマダニにも危険な虫は大体全部被害にあっている。そんな私なのでもう山に行くときはほとんど肌を露出することはない。あまりアウトドアに精通していない友人とバーベキューで山に行ったりするとビーチサンダルと短パンで藪に入ったりするので怖い。虫の被害にあってから後悔してもおそい・・・。
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