日本は既得権益を守りすぎて終了寸前…

最近のニュースを見ていると日本が終わりに近づいていってるなって感じることばかりである。

農家を守りすぎて衰退する農業

まず農業の分野から希望が無いと感じることを書いていく。

日本の農業はもう随分昔から食料自給率が低いと言われている。実にカロリーベースで３７％しか自給できていない。

食料自給率が過去最低となった日本の今そこにある危機

https://www.nippon.com/ja/japan-topics/g02082/

「古くて新しい問題」、その最たるものの一つが日本の食料自給率の低さだ。わが国の食料自給率は年々、低下の一途を辿り、2020年度の食料自給率はついに統計開始以降、最低を記録した。地球温暖化による気候変動やロシアのウクライナ侵攻が惹起した国際情勢の緊迫化で、農作物の不作や物流が滞る事態も懸念される中、日本はこの問題を放置してよいのか。専門家は警鐘を鳴らす。

もしも海外から食料が入ってこなければ67％人間が餓死するということである。

これだけ食料自給率が低いのにも関わらず米が売れないからと言って減反政策を行い国内の農地を減らそうとしている。もしも減反政策を取らずにフルパワーで米を作れば今の3倍の収量になり、食料自給率は100％を超えると言われている。

ではなぜそうしないのか？であるがこれは米を国が買い上げているから。米の消費が年々落ちている日本では買い上げた分が売れずに残り古米となってしまう。そうなれば更に売れずに廃棄するしか無い。

米を国が買い上げるのを止めれば米の価格が下がって消費者としてはもっと安く米を買えるようになってありがたいが、米の価格が下がれば農家が打撃を食らう。

農家が打撃を食らえば自民党の票田が失われてしまう。

戦後の農地改革で小作人に自分の田畑が与えられた結果、地主による搾取はなくなったが農地が細分化されすぎて非常に収量に対する経費が高くなっている。
諸外国のように大規模な農地を大型機械で作業して大量に収穫すれば米の値段など大幅に下げることが出来るが日本ではそれができないので米を国が高値で買い上げるという方法を取らざるを得ない。

一説には米の一括買取りをやめて自由化すれば米の値段が下がり、カリフォルニア米よりも安く作ることが出来、その結果海外に輸出できるので今以上に日本の農業が儲かり、輸出するほど作れるわけだからカロリーベースでの食料自給率100％などいくらでも達成可能だと言われている。

それでもそうしないのはそうすれば農家の既得権益が無くなり、米の収益が少なくなった小規模農家は田畑を売るしかなくなる。自民党は地方の票田を失うことになるので絶対に米農家を守る。

世界的に日本食がブームになっており、寿司レストランが世界各地にたくさん出来ている現在、日本の米は確実に需要があるだろうが日本の米農家を守り続ける限り日本は農業国として世界に農作物を売って稼ぐ国にはなれないだろう。

漁業も衰退の一途

｢魚が獲れない｣は世界で日本だけという衝撃事実

https://toyokeizai.net/articles/-/617222

サンマ、サケ、スルメイカをはじめ、漁獲量の減少に関する報道が後を絶ちません。時折「前年よりも増加」などという報道もされますが、それはすでに、ものすごく減少した漁獲量に対してである場合がほとんどです。1…

海外では水産資源を管理して取り過ぎを防いで安定した供給を行える養殖が伸びている。

日本はとにかく取りまくって稚魚まで取って食った結果、漁獲量が減り続けているわけである。

これも漁業権という既得権益を守るために他国のようにしっかりとした漁獲制限が出来ておらず取りすぎが続いているという。
魚が減った理由を取りすぎだと認めたくない漁師はクジラが食いすぎてるとか中国が取りすぎているとかいって責任転嫁しているが中国が関係ないタラやらイカナゴやらも減っていることを考えると完全に漁獲制限が無いことによる取り過ぎで資源が枯渇しているだけなのは明らか。

琵琶湖では魚が取れなくなった責任をブラックバスなどの外来魚に転嫁して外来魚駆除の助成金を作って漁民にばらまいた結果、外来魚が減りすぎて取れなくなり、最近ではもっぱら漁師は藻が伸びて邪魔だからって言って藻刈ばかりしている。
漁で食えなくなっても助成金じゃぶじゃぶで既得権を守ればどうなるかが非常によく分かる事例だ…。

正社員制度のせいで上がらない給料

日本の給料が世界と比べて全然上がらないことはずっと話題になっているが何も変わらないのが現実として存在してる。

私も以前記事を書いているのだがこれは日本人が正社員制度という既得権益にしがみつきすぎた結果である。

正社員制度によって解雇規制があり、正社員は守られていると思われているが守られているのは大企業の方である。
もはや収益性がガタ落ちになって時代遅れのビジネスであったとしても安い給料で正社員が会社にしがみついて労働してくれるおかげでなんとかギリギリ生き延びているという生産性の低い古い企業が山程日本にはある。

海外のように転職を何度もするのが普通であれば労働条件の悪い会社などすぐにやめてもっとマシな会社へ転職しようってなるのだが、日本の場合は転職回数が多くなると転職で不利になるためどれだけ不満を抱えていても嫌でも会社にしがみつき安い給料でこき使われ続けることになる。

解雇規制によって既得権益が守られた結果、日本の生産性は上がらずどんどん世界から取り残されていく。

韓国では最低時給1500円なのに日本はまだ地方では800円とかで働いている人がいるのを見ると本当に日本が世界から取り残されているのを感じる。

既得権益を守り続けて日本は衰退して終わるのまとめ

もはや成長が終わり、人口も減り続ける衰退に入った日本という国であるが、既得権益を守るためにみんな必死になっていることで今後はなんの逆転も無く、世界から取り残されていくのはほぼ間違いないだろう。

まぁ日本が衰退したとしても日本には恵まれた自然環境と観光資源があるので他の国のように多くの餓死者を出したり、内戦が起こったりと言うような最悪な未来は無いとは思われる。
昔のバブルの時のような贅沢は出来ないかもしれないが、治安がよく、飢えないだけでも十分なのではないだろうか？

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