キャンプブームで山を買う?山を舐めるとやばいぞ!
最近ヒロシなんかの影響もあってキャンプブームが来ているらしい。
ウイルス感染のリスクを避けてアウトドア系の趣味全般が流行っているらしく、その中でもキャンプブームはかなりよくテレビで紹介されている。
ヒロシが山を買ったことで山を買う人も出てきているらしい。
ただ、私のような昔から山ばかり行っていた人間からすると山をなめすぎていると思う。どうしてそう思うのか説明していきたい。
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小さい時から毎週山へ行っていた
幼少期、私の父親が田舎の人間で山での遊び方しか教えてくれなかったというのもあって毎週山に連れて行かれていた。
カブトムシやクワガタ取りから川で小魚釣り、山菜採り…。友人はコンピュータゲームに興じていたりサッカーや野球の習い事をしている中、私はひたすら山にいた。
多分、サバイバルをさせたら上位10%の実力はあると思う。
大学で山を勉強する
私の大学での専攻は森林学で土木実習やら測量やらで毎年山に行っていたし、卒論研究でも毎月山へ通う生活をしていた。伊豆の山奥やら丹沢の山奥やら千葉の山奥、屋久島に1週間以上滞在したりもした。
サークル活動も山登りサークルで沢登りをしたり、自然のボルダリングをしたり、尾瀬に行ったりしたのを覚えている。
そんな感じでそのへんの人間の数倍は山についてよく知っていると自負している。
山には野生動物がいる
山には当然だが野生動物がたくさんいる。昔は山が薪炭林と言って燃料用に切られていたため人里近くの山はほぼ禿山であり、野生動物はかなり少なかった。
それが今では燃料革命のおかげで薪を取る必要がなくなり、薪炭林は放置され人里近くの山が非常に豊かな森となっている。その影響で野生動物が非常に数を増やしている。温暖化で昔は冬を越せない個体が多かったが冬を越せる様になったというのも大きく、鹿は本当に数を増やしている。
関東近郊の山を登ると林床部に下草がほとんど無く、アセビという毒のある木しか生えていない場所がかなり多い。全て鹿の食害にあっているとのことだ。植林をしてもすぐに鹿が食べてしまい、食べ物の無くなった場所では木の皮すら食べられている。
山に野生動物がいるのは良いことではないか?と思うだろうがイノシシなど気性の荒い野生動物に出会うと襲われる危険性がある。クマもかなりどこにでもおり、下手すりゃ殺される可能性もある。
更に、やばいのが野生動物の病気だったり、寄生虫の問題である。キタキツネのエキノコックスが有名だが野生動物は危険な病気を持っていることがある。野生動物の糞で川が汚染されている場合もあり、山できれいそうな川の水を飲んだりしてお腹をこわすこともある。
そういうのは気をつければ大丈夫だったりするがマダニやヒルに関してはかなり大きな問題である。
イノシシや鹿の多い場所はヒルやマダニも非常に多い。山で休憩していたらヒルが集まってきたりするほどだ。ヒルは上からも降ってくる事があり、気づくと服の中に入っている。私も屋久島での研究で4箇所か5箇所噛まれたが全く気づかないまま服が血だらけになっているという状況…。マダニも伊豆の調査で一度やられたが2日後ぐらいにカサブタかと思って見たら血を吸ってパンパンになったマダニだったということがあった。
ちなみにアウトドア芸人で山を買ったバイキング西村氏に関しても「自分の山には夏は行けない」と言っている。理由はヒルが多すぎるからだそう。ヒルの活動が収まる晩秋から早春しか山に入れないとのことである…。
山には得体のしれない虫がたくさんいる
都会育ちの人間には想像もつかないような危険な虫がうじゃうじゃいるのが山である。
刺されるとパンパンに腫れるブヨやら都会には絶対いないレベルのでかいハチ、刺されると激痛を伴うアリとか本当に舐めるとやばい昆虫がうじゃうじゃいるのである。
時々山に行くのに短パンに半袖という格好の人を見かけるがマジでどうなっても知らんからなと思う。私も昔はそんな格好をしていたかもしれないが山の恐ろしさを知った今となっては長袖長ズボンは標準装備である。
山の調査で虫に困ったのはハチで、調査地にアシナガバチの巣が100個ぐらいあり、一日に3回ハチに刺されたりした。前を歩いた人が蜂の巣を蹴ってしまってでてきたハチが俺を刺す…くまのプーさんがはちみつを取るためにハチに襲われる感じをリアルで味わった…。数十匹のハチが俺の周りを飛び回り背中やら腕やら刺されまくるという地獄。
地蜂と呼ばれるクロスズメバチの巣を踏んだ時も巣から大量のスズメバチが飛び出してきてダッシュで50メートルぐらい逃げたが服の上から足を刺された。流石にスズメバチの針は強力でライフルで足を撃ち抜かれたんじゃねえか?と思うぐらい立てないレベルの激痛だった。
他にもヤスデやらムカデやら気持ち悪い虫なんか死ぬほどいるし、ゴキブリとかうじゃうじゃ居すぎてもはや何も思わなくなる。屋久島なんて本土にいるやつよりでかい奴がうじゃうじゃいるからね。
山をなめるとやばいのまとめ
山についてよく知らない人間がブームだからと言って気軽に山に行くのはおすすめしない。山の恐ろしさをきちんと知ってしっかりと経験を積んでからキャンプをするべきだろう。
私が一番山でやらかしたと思ったのが崖から落ちて足を捻挫したことだろう。崖から落ちたら最悪死ぬので注意して欲しい。
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