派遣契約終了…事業撤退
今行っている会社でアフィリエイトサイトを作り始めて6ヶ月が経ったのだがここで会社が下した決断は事業撤退だった。
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タイミングが悪い
まず、なぜそうなったのか?であるが一番デカイのがタイミングが悪いということ。アフィリエイトってのはシーズンによって売上が大きく増減する。
例えば脱毛案件などは肌の露出が増える5月以降がピークで秋から冬は閑散期になる。逆に乾燥肌用のクリームなどは冬が商機である。出会い系は正月がむちゃくちゃ発生するし、引っ越し案件は春がピークだ。
どんな案件でもピークがあるのにそれを見越せない計画を作って事業計画を作っていたのが今回の事業撤退の一番の問題点だろう。
せめてあと3ヶ月この事業を続けられたら確実に結果が変わっていたと思う。なぜなら3月が今扱っている案件の需要のピークだからである。11月とか12月はどう考えても閑散期であり、この時期の結果だけ見られたら私でも撤退を決めただろう。
アフィリエイトを知らなすぎる
私はアフィリエイトを長く続けているので業界のこととかどんな商材がどんな売上なのかとかだいぶわかっている。だが、クライアントはそれをあまりにも知らなすぎるので無駄に期待が大きくなったり、無駄にSEOを過小評価したりする。
またSEOをよくわかっていないので新規ドメインを取ってから上がってくるまでにどれ位時間がかかるのかもわかっていない。まず、3ヶ月はアクセスがほぼ無い時間が発生する。それを避けるためには中古ドメインを使ったりする必要もあるのだがPPC前提でやったので今回は完全ホワイトでひたすらPPCで件数を獲得する計画だった。
ただ、PPCの担当者がPPCのやり方自体はわかっていたもののどうやれば効率的に件数を取れてコンバージョンが増えるのか?あまり良くわかっていなくてそれすら手探りだったということも大きな問題であった。
撤退が正解だったかもしれない
もし、この事業を開始するタイミングが3ヶ月ずれていてちょうど繁忙期にサイトの評価が高まって売上が計画通りに増えたとして、この事業が上手く成長し続けたか?と言われると甚だ疑問だと感じる。
当初の計画では、手の余っている人員の有効活用としてのWeb事業なので記事を書くのは社内の人間だったはずだ。それが今記事を書いているのは主に私なのである。
アフィリエイトで重要なのはコンテンツであり、サイトのデザインやUXではない。それは必要条件であり、十分条件ではないのだ。コンテンツが作れないとサイトは成長せず、売上は増えない。
PPCで売上を増やすということも可能かもしれないが、やはり事業としてやるなら案件数を増やしていかなければならず、コンテンツは必要だ。
コンテンツはライティングが全てと言ってもいいだろう。Webサイトでお金を稼ごうと思ったら売れる記事を書かなければならない。
売れる記事を書く技術というのは正直それほど簡単なものではなく、トレーニングが必要となる。ライティング初心者がそれなりにコンバージョン出来るような記事をかけるようになるには本による学習、実際に手を動かす学習を合わせて50時間ぐらいはやらなければならないように感じる。人によると思うが普通の人でこれぐらいはかかると感じるので向いていない人はもっとかかるだろう。
正直、社内の余剰人員にこれをやってもらうにはマニュアルが足りてないし、正直それを学習する人のモチベーションが皆無に等しかった。向こうとしては駄文を書いても真面目に一生懸命書いても給料は同じなので必死に文字数書こうという気合は特に無く、普通のキュレーションメディアでライターやってる主婦の方が圧倒的にいい文章を書く。
なのでライターを社内でまかなおうとしていた計画の時点で何もかもが間違っていたとしか言いようがない。最低でも初期の予算にコンテンツのライティング予算を設けておく必要があったのにその部分を内部でどうにかしようとしてたのが一番のミスだろう。まともにコンテンツが充実してきたのは今月に入ってからである。ほぼ私が記事を書いたのだが…。
社員もいつ辞めるかわからない。スキルが使えそうになった時に辞める可能性もあるし、次に入ってきた人はおそらくまた50時間の勉強が必要になってくるだろう。もう最初からこの事業は無理だったのだ。
事業撤退したけど顧客として多分受注できる気がする
私のクビは確定してこの仕事は1月末で一旦終わるわけだがコンテンツ的に30記事以上出来て、オーガニックでの流入が日に日に増えている現在おそらく繁忙期の3月ぐらいになれば検索流入だけで数件はコンバージョンするようになるだろう。ドメインパワーもついているし、最近ではサテライトサイトも2つほど作ってリンクもあてている。
ということでアフィリエイトというビジネスの特性上私が辞めて2ヶ月後くらいにいい感じで売上も上がるし、SEOでも上がるんじゃないかと思っている。
そうなればその売上から私にまたサイトの修正依頼などの仕事が入ってくるような気もする。希望的観測ではあるが…。
最近ではアクセス解析の結果からオーガニックの流入でコンバージョンしたりもしているし、SEOの力を再評価することになるのではないだろうか?
全ては3ヶ月後の結果を見るまで想像でしか無いが。
この経験は無駄にはならない
結局新規事業としてのアフィリエイトサイト立ち上げ業務は失敗という形で幕をおろしたが、私にとってこの経験は全く無駄にはならず、むしろプラスになったと感じる。
私はブログアフィリエイトで3年飯を食っていたというのが恥ずかしくて派遣会社に登録した時はWebサイト制作事業をメインにフリーランスでサイトを作っていましたと言ってしまっていた。
ただ、今回感じたのはアフィリエイトで3年飯食っていたというスキルのほうがウェブサイト制作事業で飯食っていたことよりも評価が高いかもしれないということである。
その証拠に、前の会社でフロントエンドエンジニアの案件をしていた時の時給が1400円で今回アフィリエイトサイト作成業務の時給が1600円。手取り給料もそこそこ増えた。そして、一番大きいのが週2回出勤で他は在宅でスカイプでの業務という点。かなりの高待遇である。
なので次回派遣会社から連絡が来たらWebマーケティング分野の仕事はないか聞いてみるつもりだ。その方が給料がアップする可能性があるから。
無ければまたしばらく自分のサイトを作る作業に本腰を入れて潜伏しようと思う。
感謝→Amazonの履歴を御覧いただきありがとうございます。収益はサイト運営に大切に使わせていただきます。