プロブロガーのオワコン化が進行している
私のブログはずっと昨対でプラスを維持し続けてきた。実にアドセンスを始めて8年連続で昨対を更新してきたことになる。
それが9年目初めてマイナスに転じた。
まぁどんなビジネスにも頭打ちと言うものが存在していると考えられ、どう考えても伸び続ける訳はない。
アフィリエイト業界全体は確かに今も伸びている。まだまだ伸びしろがあるのがアフィリエイト業界全体の状態。
ただ、アフィリエイト業界の伸びよりもアフィリエイトに参入する人の数が多くなっているのが現状である。
俺のサイトがマイナス成長に陥ったのはグーグルのアルゴリズムの変動が一番大きいのだがライバルサイトの増加も大きな要因の一つである。
結局アフィリエイトやブログでのアドセンスが稼げるということが知られるようになれば参入してくる人も増えるので一人あたりの収益は減る。
今後はおそらく今年ほどは一気に減らないとは思うが伸び続けるということはないと思う。それはブログやアフィリエイトの稼ぐノウハウが氾濫しているおかげで収益化を目指すブログが増えてクエリの奪い合いになるからだ。
私のサイト群は2000ページぐらいあるのだがメンテナンスだけでも相当なコストになってきていて毎日リライトしても順位の下落を防げない。新記事を投入しても前ほど簡単には上位表示できなくなっており、ジリ貧の状態だ。
検索上位表示する労力が劇的に上がっている
数年前はブログの文字数なんて1000文字書けば十分だった。
私も一記事1000文字以上を目標に記事を書いていてそれでそれなりに検索数の多いキーワードで上位表示できており、PVも記事を書けば書くほど右肩上がりで増加していく状況が続いていた。
それが今では1000文字程度の文字数では検索数の多いキーワードで上位表示することはかなり難しくなっている。もちろんニッチなキーワードなら上位表示は今でも可能であるがそんな隙間ワードを狙って上位表示させても流入は皆無で何の意味もない。
なので検索数の多い、「マンガ おすすめ」とか「アニメ おすすめ」などのワードを狙うわけだが上位表示されている記事を見ると信じられないほどの文字数になっている…。こんなの一記事じゃなくて一サイト出来るやろってレベルになってしまっている。
ちなみに、マンガおすすめのキーワードで一位のサイトの文字数を調べてみたが79172文字でした。だいたいライトノベルが8〜9万文字と言われているので、もはや気軽に読みに行っても読み終わらないレベルだ…。
こういう激戦ジャンルはかなり極端ではあるが本当に今の時代1000文字では一記事の文字数として圧倒的に足りないと言うしか無い。すでに2000文字書いてなんとかギリギリという状況で本当に上位表示を狙うなら3000文字からという時代だ。
なぜこれほどブログが激戦になっているのか?
インターネットが昔に比べて一般に広がったのが大きい。昔、インターネットというとパソコンを開いてダイヤルアップ接続をして、ビービリンビリンビーーーみたいな音がなってやっと接続開始して、「ようこそ!まさっちのホームページへ!」と書かれたようなサイトには「工事中」と書かれたコンテンツが当たり前のように公開されていて、「キリ番踏んだ人はBBSにカキコしていってね!踏み逃げ禁止!」と書かれていた。
それが今ではスマホで一瞬でどこでも接続可能になり、誰もが簡単にブログを開設することが出来るようになった。
数年前はスマホを利用してコンテンツを利用するだけのDOM(ダウンロードオンリーメンバー)が多かったのだが、今では自分もサイトを作って小銭を稼ぎたいという人が増えている。
クラウドソーシングの広まりも貢献
クラウドソーシングでライターをやって小銭を稼げるようになったのだが、そこでライターをやった人がこれなら自分で記事を書いて自分のブログを作って小銭稼いだほうが得なんじゃないか?と考えて自分のサイトを作るパターンも増えている。
クラウドソーシングでどういう記事を書けばアクセスが稼げるのか?とか基本的な記事の書き方とかを学ぶ事ができるので、無料ブログを作ればあっという間に記事を量産する体制が整う。
そんなクラウドソーシングで鍛えられたライターがたくさんブログを作ったのも果てしない文字数争いが勃発した原因の一つだろう。
ツルハシを売れ!
ゴールドラッシュで一番儲けたのは金を掘った労働者ではなく、その労働者にツルハシを売った人間だということわざがある。(ツルハシとジーンズが入れ替わった版もあり)
今、ブログで儲けようと思うと新規参入してくるブロガーにブログテンプレートを売りつける商売か、ブログで稼ぐノウハウの情報商材やセミナー、サロンで稼ぐのが一番てっとり早い商売になる。
だから去年や一昨年に稼いでいたであろうプロブロガー界隈が必死でサロンをやったりnoteを売ったりしているわけである。
SimilarWebなどで彼らのブログを分析すればわかるがもう伸びしろがないのでこれ以上ブログで収益を増やすことが出来ないのだろう。
そこで仕方なくサロンとかセミナーとかに参入しているのだと考えられる。
完全に金を掘るのをやめてツルハシを売り始めている。
プロブロガーの今後は?
ブログで稼ごうと思ってももうパイの奪い合いの激化で稼げなくなっているのがブログ業界なので、今後どれだけ必死にブログを書いても月10万円稼げるレベルになる人は一握りだと思われる。
今まで月数十万円稼げていたプロブロガーも月10万円以下のレベルに戻っていき、最終的にはそれだけで食っていけるレベルではなくなりプロと呼べ無くなるだろう。
月10万円レベルになればただのお小遣い稼ぎブロガーレベルである。
おそらく私もそのうちそのあたりまで行き着くとは思っているが私は元々2004年にブログを書き始めた時点で別にブログにお小遣い稼ぎを求めていたわけではなく、ただの日記に近かった。
日記だけど誰かと共有できるというのが楽しくて友人しか見ていない記事を毎日書いていた。
なので俺はこのブログバブルが終わって稼げなくなっても一生ブログはやり続けるんだろうなと感じている。
そう、ブログは稼げなくても楽しいからやるものなのだ。
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