川崎市の宮前区と言えば東急田園都市線の宮崎台駅や宮前平駅、鷺沼駅がある川崎市のほぼ中央にある場所ですが住心地はどんな感じなのでしょうか?
このページでは川崎市の宮前区に実際に住んでいる方2名の体験談を紹介しています。
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川崎市宮前区に10年住んで感じる住みごこちについて
川崎のイメージをきくと、市外の方は大抵がらが悪そうといい、治安が悪いイメージをお持ちのようですが実際はそうでもありません。
川崎市は横に長く区によって特色は様々で、治安についても同じです。宮前区は川崎駅や武蔵小杉駅など大きなターミナル駅がないので、駅前の繁華街も多少の酔っぱらいはいても犯罪に至るほどの剣呑さはありません。
また、交通事故に関してもしかり。ただ、住宅街が多いので空き巣や下着泥棒、露出狂などは時折耳にします。
宮前区の住みやすいところ
川崎市宮前区について住みやすいと感じる箇所を5点あげるとすると、以下のようになります。
都心へのアクセスがいいこと
宮前区には東急田園都市線が走っており、急行のとまる駅もあり、例えば鷺沼駅から渋谷駅までは急行を使えば20分足らずでつきますし、各駅停車でも25分です。
そのうえ、本数も多く、朝は数珠繋ぎといっていいほど絶え間なくきます。また、東急田園都市線は人気のラインであり、三軒茶屋や駒沢など通過駅もおしゃれな雰囲気漂います。
お店が多いこと
ターミナル駅はないものの、区内のどの駅の周辺も大変栄えており、東急沿線なのでほとんどといっていいほど東急ストアが駅前にあり、日用品の買い物には不自由しませんし、尻手黒川道路や246などの主要路線の沿道にはニトリやドンキホーテなど格安量販品店もあり、ネットショッピングに頼らずとも、少し足を延ばせばなんでもそろいます。
あとは、コンビニエンスストアの多さもなかなかのものです。
緑が多いこと
先述のとおり、渋谷にもほどちかく比較的都会な印象もある宮前区なのですが、住宅が多いせいなのか公園が点在しており目の保養にもなりますし、景観も保たれているように感じます。
また、宮前区には生産緑地とよばれる営農している条件で税金が免除されるという特例の緑地が多数見られ、住宅街の中に突如畑が現れたりとのどかな光景も見られます。
若い世代が多いこと
近年高齢化社会が問題となっていますが、宮前区は昨今珍しい転入過多であり、人口は増え続けています。都心へのアクセスの良さから現役世代、特に未就園児などをもつ若い世代が多く転入してきており、若い世代が多いことで街全体が活気に満ち溢れているように感じます。
我が家も小さい子供をもつ世帯なので、近隣に似たような家族構成の方々がいると心強く、ご近所付き合いも無理なくすることができます。
教育に関心が高いこと
若い世代が多いこともあり、子供に関する関心が比較的高いと感じます。例えば、キッズのスイミングスクールでいえば通える範囲に5こも6こもあるし、塾はコンビニと同じくらいあるのではないかと感じるほど散見されます。
また、習い事の種類も多いようで、ある幼稚園では放課後に数種類の習い事が選択できるような仕組みにもなっていたりします。勉強だけでなく心身ともに子供の成長をうながすような様々な習い事があり、親の関心度も高いのです。
宮前区が住みにくいと思うところ
上記に反して、やはりいい面あれば悪い面もあります。住みにくいな、もっと改善してくれたらと思う点は以下のとおり。
朝のラッシュ時がすごすぎること
東急田園都市線といえばラッシュのすさまじさを上げる方が少なくないと思います。日本で最も混んでいるのは東京メトロ東西線だそうですが、東急田園都市線もなかなかのものです。
宮前区は人口増加の一途ですので、それが朝みな駅に向かうことを思えば朝のラッシュがすさまじいのは仕方のないことでしょうが、体の不自由な方や子供や老人には厳しいものがありますので、やむを得ず子供と電車に乗らねばならないときは朝早くでかけることにしています。
道が狭い箇所が多いこと
意外に感じるかもしれませんが、宮前区は駅から少し離れると細くて、これは一方通行なのか?と思うような対向車をやり過ごせないような道が多いのです。
これはいまだに昔の区画のままである箇所が多いからだと思われます。新しい家が増えるにつれ、セットバックなどして徐々に道幅が広くなってはきていますが、まだまだ改善の余地はあると思います。
坂道が多いこと
宮前区は坂道がおおいことが有名であり、なかでも宮崎台や宮前平は急な坂道が多く、冬の寒い朝はスリップするのではないかと心配になる箇所多数です。
そのため、車をもっていない世帯の買い物は大変なようで、どのスーパーも宅配サービスを提供しており、多くの方が利用しているのをみます。
このようなエリアなので、子供をのせるタイプではなく、一人乗りの一般的自転車でも電動アシストつきのものを利用している方が多いのも、坂の多さを示していると思います。
公共施設が少ないこと
度々お話しした通り、宮前区は人口が多いにも関わらず、区役所や支所、図書館、市民ホール、こども文化センターなどの公共施設の数が少なく、人口にみあってないように思います。
区役所は宮前平の高台にあり車じゃないと行きにくい場所であるにも関わらず、支所が少なかったり、支所があってもそこの業務範囲が狭すぎて結局区役所まで出向かなかったりと、かゆいところに手が届かない印象があります。
現在、区役所や図書館を鷺沼駅前に移転する案が出ていますがたしかにそうすればアクセスはよくなりますが、数が増えるわけではないので、その点も改善してもらえたらいいなと思います。
乳幼児医療助成が少ないこと
これは宮前区というより川崎市全体の問題ですが、他の地域に比べ乳幼児医療助成が非常に少なく、通院に関して言えば小学校3年生までしか助成されず、以降は自己負担金が発生します。
同じ神奈川県でも他の市では中学生まで助成されるところもあり、かなり不均衡をおこしています。
全国と比べれば18歳まで助成してくれる地域もあるので、川崎市民としてはこの開きをなんとかしてくれないかと思わざるを得ません。
宮前区に住んでみて感じたことまとめ
このように住みやすさ住みにくさを挙げてみると、その原因はほとんどのものが人口増加に由来しているのだと感じます。
この両面をあらいだす前は、人口は多いほうがいいに決まってると漠然と考えていましたが、良い面悪い面ともに受け入れていかねばならないのだと強く考えさせられました。
人口の多いベッドタウンに住むには、便利さを手に入れる代わりに多少なりとも我慢が必要なのでしょう。
我が家の子供たちの故郷になるであろうこの宮前区が持続可能な発展を続けていけるよう願っています。
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在住2年、子育て世代におすすめしたい川崎市、宮前区
川崎市といえば、治安が良くないとか、雑多な繁華街など、一般的には住環境としては悪いイメージを持つ人が多いのではないかと思います。
ですが、川崎市は海側と陸側で大きく雰囲気が違います。一般的なイメージの川崎市は海側の川崎駅周辺。
陸側である宮前区、麻生区などは落ち着いた住宅地が広がり、子育て世代には特に住みよい環境となっています。私は二年前から川崎市宮前区に住んでおり、今までで一番満足した住環境だと思っています。
住んでいて良いと感じる点
1.街並みや雰囲気の良さ
宮前区は田園都市線の沿線で、宮崎台、宮前平、鷺沼駅のエリアです。田園都市線ならではの駅前の整備されたきれいさ、雰囲気の良さは、川崎市内を走るほかの路線(南武線、小田急線等)とは全く違います。
各道路には多くの木が植えられ、気分の良い並木道となっています。桜の並木道も多く、春になるととても美しいです。
2.子どものためのものが多い
とにかく子どもが多いエリアなのですが、それもそのはず、とても子育て世代に便利な地域です。駅前には有名な塾が各種そろっていて、徒歩圏内にたくさんの種類の習い事ができる場所があります。
ダンス、バレエ、スイミング、ピアノ、習字やそろばん。子どもの個性によって選択肢が豊富で、子どもたちはいくつも掛け持ちしてみんな熱心に通っています。
また、公園も数多く、小学生は放課後さまざまな公園にあつまって、元気に遊んでいます。
3.学区の良さ
多くの塾がそろっていることからも分かるように、比較的教育熱心な家庭が多く、子どもたちも勉強熱心です。
宮前区といえば宮前平中学校という県内でも有数のマンモス中学校がありますが、その学区に住むために近隣のマンションを購入する人も多いです。そしてマンションの売り出し文句でも必ず学区の良さをアピールしています。
4.都心へのアクセス
緑も豊かで落ち着いた環境ですが、都心のアクセスが良いです。渋谷まで約20分。溝の口駅で乗り換えれば大井町線も使用でき、都内のさまざまな場所へ気軽に行くことができます。
5.たまプラーザ、二子玉川へもすぐ
都心まで行かなくとも、鷺沼駅隣のたまプラーザ駅(横浜市青葉区)へすぐ行けること(宮崎台、宮前平、鷺沼駅周辺からなら自転車でも可能)、二子玉川駅(世田谷区)も電車で10分かからない程度なので、たいていのものは近場で済ませることができます。
たまプラーザも二子玉川もショッピングセンターもあり、百貨店もあり、比較的最近開発された街なのでとてもきれいです。
・良くない点、改善されると良い点
1.駅に対しての人口の多さ
これだけ良い点がそろっているので、とにかく住んでいる人口が多いです。平日の朝は改札もホームも人でいっぱいです。
子どもにとってはとても良い環境といっても、田園都市線の混雑は有名ですし、毎朝通勤する人にとっては大変な部分です。
2.坂道が多い
宮前区は坂道が多いです。その坂道を歩いているおかげで長寿の方が多いというくらいです。
実際アップダウンが多いので、まず普通の自転車では移動が難しいく、電動自転車は必須で、子どもたちは自転車にはあまり乗らず、キックボードが活躍しています。
3.学校の人口が多い
子どもが多いため、小学校も中学校もマンモス化が著しいです。
一学年で10クラス位あるので、子どもたちも同じ学年の子を覚えきらないのではと思います。少ない人数でアットホームな雰囲気を好む人には向かないかもしれません。
4.小児科が混む
同じく子どもが多いため、小児科の混雑が大変です。
少なくない数の小児科があるのにも関わらず、朝一番で診療予約をしないと受診できなかったり、待ち時間がとても長くなります。
子どもが小さいほど小児科へ行く機会は多いので、とても不便な点です。
5.マンションが多い
少しの空き地があれば新しくマンションが建つため、低層のマンションが多いとは言っても、どこも敷地いっぱいに建てているため、圧迫感があります。
昔から住んでいる方は別として、新しい戸建ては小さめの三階建てが多く、マンションにしても戸建てにしても、広さやゆとりを重視する人には不満に感じるかもしれません。
川崎市宮前区は「タワーマンションではなく、低層マンションを好むエリア」
書き出してみても、良い点も悪い点も紙一重です。良い環境だから、人が集まる。そのせいで不便だったり困った部分もありますが、やはり良い部分が上回るという人が多いのでしょう。
このエリアは、今人気となっている中原区の武蔵小杉のように、タワーマンションが立ち並び、駅前だけでいろいろな店があり栄えているという街ではありません。
そういった方々にとっては、宮崎台から鷺沼駅あたりは「何もない」駅だと言われてしまうことでしょう。
しかしこのエリアには、駅前では必要最低限が揃えば問題ないと考え、そのかわり環境が良く、治安が良く、落ち着いた住宅街を好む人が集まっています。
同じような価値観の人が集まっているということも、住みよいと感じる理由なのかもしれません。