私は東京都杉並区にある「西荻窪」に15年住んでいます。
西荻窪は東京都23区の西の端に位置しており、住みたい街として人気のある「吉祥寺」の隣の街になります。
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まず「治安について」
治安については先日、信用金庫に強盗が入った事件が大々的に報道されていたこともあり、心配する方もいるのではないかと思いますが、生活者の感覚からすると、比較的よいほうだと思います。
殺人、暴行に関する事件はあまり聞いたことがありません。
お店が多いこともあって、夜遅い時間でも明るく人の通りも多いので、女性が一人で歩く場合も、そんなに心配する必要はないと思います。
ただ、西荻窪近辺は高級住宅街でもあるため、空き巣被害は比較的多い場所になるかと思います。
家の戸締まりや防犯対策には気を付けたほうがよいかと思います。
西荻窪が住みやすい理由
「新宿まで15分。交通アクセスがよい!」
西荻窪は日本最大のターミナル駅である「新宿駅」に電車で約15分の場所に位置しています。
JR中央線、総武線、東京メトロ東西線の3路線が利用でき、都心へのアクセスは抜群です。
とくに、新宿駅まで乗り換えなしでアクセスできるのはかなり便利な点だと思います。
また、中央線は都内の多くの路線の中でも終電が遅い電車として知られています。
仕事で遅くなっても終電を気にしなくてよいので、働く人におすすめしたいポイントの一つです。
「おいしくてリーズナブルなお店が多い」
西荻窪はグルメな街として知られているように、おいしいお店が数多くあります。
特に駅の南口を出たところにある飲み屋街が有名で、「戎(えびす)」という名物焼き鳥店の名前を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。非常にリーズナブルな価格でご飯とお酒の楽しめるお店として知られています。
この他にも、お酒が好きな人なら毎日通っても飽きないくらい数多くの飲食店があり、遠くからわざわざ足を運ぶ人も少なくありません。
「生活必需品が揃う」
駅前には24時間営業の大きなSEIYUがあり、TSUTAYA、銭湯(複数件)、コインランドリー、病院、美容院と生活に必要なものはすべて揃っているため、たいていの用事は街の中で済ますことができます。
もし特別な物が必要になっても、隣駅の吉祥寺と荻窪には大きなデパートがあるので、自転車で出かけて揃えることができます。
「おしゃれなお店が多い」
西荻窪には個性的な個人店が揃っていて、とくにおしゃれな雑貨屋さん、アンティークショップ、カフェが多くあります。
hanakoやOZ mallといった雑誌によく登場するお店も多く、おしゃれな街としても知られています。
遠くまで出かけなくても、街を散策してカフェでお茶するだけでも充実した休日を過ごせるのは魅力的ですね。
また、最近ではアニメやコスプレに特化したお店も増えてきているようで、趣味を楽しむ人の街として新たに進化してきています。
「うるさくなくて、のどか」
東京都23区というとゴミゴミしたイメージを持つ方もいるかも知れませんが、西荻窪は大きな商店街や繁華街のない街であるため、東京のイメージに反して非常にのんびりとした雰囲気のある街です。
高齢者や子供をもつファミリーの方も多く、街全体にゆっくりとした空気が流れているため、家族で済むにもおすすめの街です。
新宿から電車で15分の距離でゆったりと過ごせるのは、間違いなく良い点ですね。
西荻窪が住みにくい理由
「物件が少なく、家賃も手頃ではない」
これは西荻窪に限らず中央線沿線の多く駅でいえることですが、単身者用の物件は築年数が古いものが多いです。
人気のある路線のため、古くても借り手がいるので、築年数が経っていても家賃が下がることはあまりありません。
西武新宿線など他の路線の街では、西荻窪で払う家賃と同額でもっと広くて新しい物件がたくさんありますので、どうしても西荻窪に住みたいという人でなければ、わざわざ選ぶ必要はないのかもしれません。
学生の方や社会人年数の浅い人など、家賃にお金をかけられない人には、住みにくい街といえるでしょう。
「待機児童が多く、ファミリーに向いていない」
近年、杉並区では新しい保育園を増設していますが、依然として待機児童がいる状況です。
この点で共働きの若い夫婦や、小さな子どものいる家族には住みにくい街だと思います。
杉並区、世田谷区は東京で1、2を争う保育園激戦区ですので、東京都全体での待機児童数ゼロが実現できない限り、この問題は解決できない気がします。
また、駅周辺や住宅街に、ボールを使って遊べるような大きな公園がないこともファミリーが住みにくい点かもしれません。
「宗教関連施設が多い」
西荻窪は宗教関連施設の大変多い街です。
私自身は、生活する分には害を感じたことはありませんが、気になる人は気になるでしょうし、時々布教活動のために訪ねてくる人に、自宅のインターホンを鳴らされるのが嫌な方には住みにくい場所といえるでしょう。
「特定のコミュニティが多い」
この街がすべての人に開かれた街かというと、私はそうでないと思います。
90年代の中央線文化の名残か、今でも色んなコミュニティがいたるところに存在し、一見さんお断りの場所も少なくありません。
普通の飲食店だと思って入店してみたら、実は常連さんばかりが集まる店で、居心地の悪い思いをすることもよくあります。
さっぱりとした都会の人付き合いを求める方には、住みにくい街でしょう。
「スーパーが混み合い、野菜が買えない」
西荻窪駅前にあるスーパーSIYUは、東京都内で一番売上の高い店舗といわれています。
それゆえ夜は大混雑し、20時台になると野菜類の多くは売り切れてしまいます。
これは私が生活するうえで、一番困っていて、一番住みにくいと感じていることです。
西荻窪には他にも八百屋やスーパーが存在しますが、閉店時間が早かったり、駅から徒歩15分以上かかる場合もあるため、帰宅時間の遅い社会人には利用しにくい場合もあるでしょう。
生活に直接関わることなので、なんとかして解決してほしい問題なのですが。
西荻窪に15年住んで感じる住心地についてのまとめ
以上、私が感じる西荻窪の住みやすい点と住みにくい点を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
学生の頃から社会人になるまで15年間過ごしてきましたが、良い点と悪い点をトータルで考えても、西荻窪は私にとって住みやすい街だと思います。
ただ、生活スタイルや家族構成、住む場所に何を求めるかによって、良い点と悪い点の感じ方は違ってくると思います。
また、お店の入れ替わりも激しい街ですし、今後は再開発によって街の様子もますます変わってくると思うので、あくまでも平成時点での個人の意見として参考にしていただけますと幸いです。