私が住んでいる街は、大阪府と京都府の県境に位置する、大阪府高槻市に住んでいます。
結婚をきっかけに、JR高槻駅周辺の開発に伴い、新居購入と共に住みはじめ、現在5年をすぎたところです。
住んだ当初から、互いの夫婦が大阪と京都にそれぞれ勤務地があったので、交通のアクセスが良いことと、加えてこの数年でJR高槻駅には新快速や特急はるかといった、中長距離へのアクセスもよくなり、子育て世帯の住民移住が増えつつある市ではないかと感じております。
高槻市と言えば、昨年に起きた地震も記憶に新しいと思いますが、静かな街並みと都会の活気を両面備えています。
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高槻市の治安について
高槻市全体を平均すれば、治安はいいと思います。
いたるところにブルーライトの街頭が設置されていて、夜間の防犯抑止に努めていたり、子供が安心して登下校ができるように自転車や家屋に「子供見守り中」といった旗なども挙げられています。
放置自転車ゼロキャンペーンもしっかりされて常に街並みは綺麗に整備されています。
高槻市の住みやすいと感じるところ
高槻市のいいところをあげていきます。
子育て支援の充実
子育て世帯には嬉しい子育て支援が充実していることです。地域差はありますが、高槻市内全体では、保育所などの待機児童ゼロを実現できています。
年度途中で保育所の待機になる場合は、別の窓口があり待機児童のための保育所の運営がされています。
阪急高槻市駅近くには、「カンガルーの森」という北摂地域では最大規模子育て支援センターがあり、就学前の子供が自由に遊び過ごせるスペースが広くあります。
このセンターでは様々な子育てに関する相談事業も展開されているので1か所で様々な手続きができて便利です。
高槻市営バスの運営があること
民間のバス参入が多い中、高槻市は市営バスを展開しております。ほとんどのバスは均一区間運賃(一部山手地域は距離運賃)、高齢者には無料パスの発行があります。
当たり前のサービスではないか、と感じるかたもいらっしゃるかと思いますが、市営でバス運営ができるということは高槻市政が安定しているということを意味しています。
とにかく公園が多い高槻市
子育て支援という観点でも公園を利用する機会はあると思いますが、単なる公園でなく、子供から高齢者まではば広く利用できる規模の公園が魅力です。
今年2019年3月には安満遺跡公園も開園されさらに活気を見せています。
医療機関の連携・充実
高槻市には市民病院はありませんが、大阪医科大学病院や愛仁会高槻病院といった大手の病院を中心に地域にまんべんなく設置されています。
大学病院では最先端医療の提供を、愛仁会高槻病院は産科・新生児医療に特化しています。その他中規模の病院もあり、赤ちゃんから高齢者まで幅広く利用できる医療機関が身近にあります。
たかつきDAYSという高槻月1の広報誌の充実
月1回、市民新聞ならぬ市民雑誌のような読み応えのある「たかつきDAYS」が世帯1冊発行されています。
市民サービスはもちろん、高槻市をよりよく知る機会、歴史や文化、商業などが掲載されています。がん検診や運動会などの催しも充実しています。
高槻市の住みにくい部分
ここまでは高槻市のいいところですが、5年住んでいて困ったということもあります。
医療費が一部負担制度であること
子ども医療費が1医療機関にかかると1回につき、最大500円の負担があります。
月2回以上の場合は、1000円以上は超えませんが、子育て世帯にとっては、わずかな金額であっても負担金は家計にひびきます。また大規模の病院は充実していますが、個人型の小児科クリニックはやや少ない印象があります。
ごみの費用は無料ですが・・・
高槻市は平成31年4月時点では、家庭ゴミなどの破棄にかかる費用は無料です。
大型ごみは一部負担がありますが、毎日発生する家庭ごみの費用負担がないので助かる一方、ゴミを捨てるマナーが徹底されていないように見受けられます。
なんでもゴミなら袋に捨ててしまおう、という発想かもしれませんが、リサイクルという観点ではちょっと問題かもしれません。
学童児童の待機問題
子育て支援での保育所の待機児童はゼロではありますが、小学生以降の学童の待機はまだ解消されていません。
子育てをしやすくしようと高槻市は頑張ってはいるようですが、小1の壁問題はまだ解決されていないのが現状です。
人口減少問題
住みやすさ、住みにくさという観点からは少しずれますが、高槻市も例外ではなく、人口減少は少しずつ起きています。
特に子供を産み育てる20~40代の女性の人口の減少は他の政令都市と同じく減少傾向です。
高槻市だから子育てしよう、住み続けようという魅力は先ほどにも述べましたが、ある意味でどこの市町村でも取り組める内容であるので、今後は独自の行政サービスが必要なのかもしれません。
高齢者にとって住みやすいのか
子育て世帯への福祉サービスに力を入れているためか、高槻市ならではの高齢者・福祉サービスが希薄なように感じます。
介護保険サービスはもちろん、地域サービスもそれなりに整備されていますが、たかつきDAYSでは大きく取り上げられていません。
今後、高槻市で住み続けるには、現世代が加齢と共に必要としているサービスの展開が求められると思います。
高槻市の住みごこちについてまとめ
大まかに5年住んでみた感想をいいところ、改善して欲しいところということで取り上げてみました。駅前を中心とした開発には着実に進んでおり、それなりに人口の招致には成功しているようですが、地域格差やこれから高槻市に住んで、「住み続ける」というところが、問題として取り組むところかと思います。
現在では市政が安定しているので、収入とした税収を上手く子育て世帯から福祉・高齢者まで賄われればいいと思います。そこで高槻市ならではの独自制度の設定や改革は必要かと思います。
難しい話はきりがありませんが、高槻市は古墳のまちとしても魅力あります。マスコットキャラクター「はにたん」が町のあちこちでみることもできます。
開発途中の高槻市、これからどんないい街になっていくのか楽しみにしながら住んでいこうと思います。
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大阪府高槻市に住むメリット・デメリット
大阪府高槻市に住んで3年が過ぎました。
住んでいるからこそわかるメリット、デメリットを紹介します。
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大阪府高槻市の住みやすさ
京都と大阪の中間地点
とにかくどっちの場所にもアクセスが電車で30分以内で移動できるので便利な立地条件であることです。
高槻市にはJR線と阪急京都線の2つの線路が高槻の中央に位置しています。どちらの路線でもアクセスは良好、OKです。
またJR高槻は、新快速が停車するので通勤がスピーディー。
関西国際空港とのアクセスする、特急「はるか」が停車するので、旅行にも便利。
高槻駅にスーツケースを持ち込んだら、あとはバカンス旅行や海外出張など目的地へ一直線できる、好立地な場所です。
子育て支援に力を入れている高槻市
産前産後ママサポート事業が自慢です。
このサービスを利用するには一定の条件はありますが、なんと出産前に5回の利用できるサービス。
年子などの育児だと検診の付き添いや買い物の動向、授乳にかかりっきりになっている時にヘルパーさんが上の子供の相手をしてくれる、などなどこんなサービスはつかわなきゃ損!というサービスです。
ちなみに産後は1年以内で10回利用(多胎児は20回が限度)できます。
もちろん無料。こんな手厚いサービスは高槻で育児する上ではポイント高いです。
不妊治療の助成にも手厚くサポートしています
子育てするにいい環境でも、子供を授かりたい、という夫婦に朗報。
高槻市では所得制限を設けずに初回の治療に限り、最大30万円までの助成を設けています。
また母体だけでなく、男性側にも助成制度があります。
精子を採取するための手術(男性不妊治療 特定不妊治療に至る過程の一環で)をされた場合、最大15万円の助成があります。
高槻市には大学病院をはじめ、様々な産科クリニックがあります。
高槻で住みたい、子供を授かりたい家庭にはいいと思います。
高槻市運営のバス
大阪府では大阪市と高槻市の2つの都市が運営している市営バスがあります。
高槻市は政令指定都市ではありませんが、この運営力は評価できると思います。
市全域をバスが網羅しているので、車がなくても、山へ、街へとの移動はすいすいできます。
ほとんどの区間が均一区間なので220円で移動(一部山間部へは、距離ごとの運賃料金)できます。
また70歳以上は高齢者無料乗車制度があるので、街中を無料で散策できます。
何かと町おこしをしている高槻市
毎年5月のGWに開催されるジャズフェスティバルが有名です。
高槻市駅や中心部をメインに、あちこちでジャズ演奏が繰り広げられます。
このジャズやセッションを聞きたいために、全国各地から来られるほどの規模です。
そして無料であること。
Tシャツなどの有料販売(次年度以降のチャリティーになります)はありますが、街に繰り出せばおしゃれな音楽が聴けます。
高槻市に住んで感じる住みにくさ
駅から離れると不便
高槻市の自慢は街と山がある、ということですが、本当に山間部は不便そのものです。
マイカーがあれば、何とかすごせそうですが、山間部とだけあって、アップダウンも相当です。
市バスも1時間に1本は通ってますが、働き盛りの方や学生さんにとっては、不便です。
また立地のいい駅前は開発が進み、それなりの利便性もありますが、土地の高沸も起きています。
賃貸に住まわれるならちょっと不便。
購入されるなら、高いですが、駅近くが何かといいと思います。
高槻市の摂津富田はとかく不便
一応、高槻市のエリアですが、駅前でもさびれている印象があります。
それなりに商店や銀行などそろっていますが、これって駅前?という印象を持つと思います。
そして個人の印象になりますが、その分、さびれている傾向があるので、
それなりの人達が居住している傾向もあります。
摂津富田にはJRと阪急の2つの駅がありますが、すべて各停のみの停車です。
このエリアでの家賃や土地価格は高槻市内でも低い傾向が貯蓄したい人には向いていますが、よく試案したうえで決めたほうがいいと思います。
便利な駅前はとにかく高い
JR高槻市駅周辺は都市開発が進み、阪急不動産など大手の不動産がタワーマンションを続々と建設しています。
だけどびっくりするような価格です。
ちょっと1,2駅離れた土地で同じような間取りでも、高槻中心部では1000万円単位で変わってきます。
それだけ土地に付加価値のついた、いい条件ということですが、安易に便利だから、という理由では簡単に購入できません。
駅から少し離れた場所、マイカーがあると手ごろでそれなりの家屋が手に入ると思います。
待機児童問題
市政は待機児童ゼロを掲げていますが、実情は待機児童問題はあります。
保育所に入れなかった子供のために、待機場所として保育施設は準備されていますが、親の立場としては、その「待機」の場所の「待機保育」ってなに?というツッコミどころです。
そんな受け皿がある場所なら、保育所を作って、保育のための人員を確保することが再優先課題でしょう、と言ったところです。
子育てに力を入れているからこそ、全希望者の子供が保育園にスムーズに入園できるようにさらに力を入れてほしいと願っています。
公園の管理があまり行き届いていない
高槻市には古墳をモチーフにした公園やキリシタン大名由来の公園など、緑あふれた都市としています。
でも実際公園に訪れると、結構管理がずさん。
掃除や緑の手入れをしている方々がいますが、隅々まで行き届いていないというのが率直な意見です。
せっかく広大な敷地を生かした公園だけに、もったいないです。
日中は親同伴で子供と遊びにいけますが、夕方や子供単独ではちょっと心配です。
もちろん無料ですし、それなりにイベントも盛んにされていますが、気になる方は事前に下調べしていかれたほうが無難だと思います。