一言でいうとなんかスッキリしない映画という感想。
哭声のあらすじ
韓国のド田舎であるコクソンで起こる殺人事件を調べる警察官の話。
突然人が発狂して家族を惨殺してしまう事件が連続して原因を探るとある日本人が山奥に引っ越してきてからこの事件が頻発している事がわかる。
調べれば調べるほどこの事件に巻き込まれていき…。
軽くあらすじを書くとこんな感じである。
哭声のネタバレ
この映画は長い…2時間30分以上あるかなりの長さである。ただ、そんな長くても結構テンポよく色々な出来事が起こるので飽きない。2時間ぐらいの感覚で見ることが出来る映画だと思う。
起こる事件も謎だらけでつい引き込まれていくような事件ばかりであり、ドキドキが止まらないシーンもたくさんあって面白い。
俳優もコミカルな演技がうまく、思わず笑ってしまうシーンも結構有ってホラー映画ってだけの作品でもないのがいい。
ここからは完全なネタバレになるので見たい人は読まないほうがいいと思う。
この映画で一番納得いかない点は科学的ではなさすぎる点。普通人が発狂して体中に湿疹があったら変なウイルスにやられている可能性があるわけで白い防護服を来た人が調べに来てもおかしくはない。
発狂した人の感じは完全にゾンビであり、病原菌のことも考えて隔離するべきなのに普通の病院にいるのもおかしすぎる。
更に警察なのに全然警察してないのもよくわからない。
韓国の警察は礼状もなく家宅捜査を行うものなのか?勝手に鍵を壊したり家の中をめちゃくちゃにしても訴えられないのか?日本人だから訴えないと思っているのか?なんか訳が分からない。
明らかにあの日本人がやってそうな状況証拠があるのに3日以内に去れって言って帰るのもおかしい。普通連行して署で調べるはず。この映画には警察が全然警察らしいことをしていなくてただの村人が勝手に日本人をリンチしているだけに見える。
そして一番もやもやするのが伏線だらけなのにほとんど回収していないところだろう。
娘が熱を出した時に天井裏で何か獣のような声が聞こえたのにその声は何だったのか?が最後まで謎。
というかこの謎のゾンビ化についても全部悪霊のせいで終わってる。悪霊に取り憑かれたらなんで湿疹が出来るのかとかも謎だし、高熱とか嫌いな魚を喰いまくるのとかもわからないまま終わっている。なんなら毒キノコを食ったせいみたいな事になっている。
更に、一番わけわからないのが悪霊と祈祷師と謎の女のあたり。結局は日本人が悪霊で祈祷師とつながっていた感じなのはわかったが、なんでそれなら祈祷師がソウルへ向かう時に車で変な幻覚が見えていたのかが全くわからない。
変な女は良い奴だったにしても鶏が3回鳴くのを待ってからと言っていたが明らかに2回目の段階で家族惨殺されていたわけで3回待っても結果は同じだった。何これ?
ということで作品としては面白いし引き込まれるしエンタメ的要素は非常に良いとは思うが最後は色々なんも解決しないままひどくもやもやした形で終わる映画という結論になる。
正直人に勧める作品か?と言われればこれを見るなら日本映画の「来る」を勧めたい。星をつけるとすると5点満点中1.5点というところだろう。暇なら見てもいいんじゃない?ってレベル。