トリリオンゲームという作品のタイトルであるトリリオンというのは1兆ドルのことで今、世界を牛耳っている米企業GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)の時価総額の合計のことである。
その1兆ドルを稼いで何でも買える世界一の企業を作るのが目標の主人公とその主人公の周りの人々の物語だ。
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この漫画の面白さ
起業の勉強になる
金持ちになるという目標のロードマップがあり、どうすれば最短で金持ちになれるかを常に考えている主人公の思考が非常に勉強になる。
たった2人で会社を作り、どうやって金を稼ぐか?まずは会社の運営に必要なお金を投資家から集めることを目標にするわけだがやり方が普通とは違いすぎる。
自分の会社の事業計画を投資家に説明してお金を引っ張ってくるのが普通のベンチャー企業なのだがこの主人公はまず大物投資家からいくらお金を引っ張れたということをアピールする。
あの投資家が出資するなら出資したいという流れを生み出すのがすごすぎる。無名なベンチャーに出資しようという投資家など中々いないので実績が全て物を言うわけである。
私の知り合いのプラ板作家がいるのだが値段をつける時、実績をまず作る。金を貸している友達にあの時の飲み代チャラでいいからこのプラ板を買ってくれないか?と言うわけだ。
5000円の借りがある友人は5000円でプラ板を買って飲み代の借りを返す。ただシンプルに金を返したらプラバンもらえただけなのにプラバンの販売実績になる。
そうやってプラバンの販売実績を作り、通常価格5000円ということにして次売る時に通常価格よりも20%オフ!と言って安く感じさせることもできる。
値段が分かりづらい物を売る時、実績というものが非常に重要になるわけである。
転職する時の自分の市場価値もそうで、別に入る気もない会社を何社か受けて内定を貰い本命の会社と給与の交渉をする時、すでに内定をもらっているあそこの会社から提示された年収はこれこれですと自分の価値を示すことができる。競争相手がいなければ出来るだけ安く入社させてやろうと低い年収を提示されたかもしれない。
社会勉強になる
この漫画は最新の社会情勢をそのまま描いているので社会の勉強になる。
AIによる買い物サポートを作るとか、ゲーム会社の買収とか、そんな仕組みになっているのか!と非常に面白く勉強できる。
マンガなので多少のアレンジはあるだろうが大きな仕組みとしては本質をついていてとても勉強になることが多い。
全て予想がつかない
この漫画の面白さの一番大きなところは何もかもが正統派ではなく、ひたすら裏技を使ってステージをジャンプしまくるところにある。
数話前まではアパートで仕事してたのにいきなりヒルズに巨大なオフィス構えてみたりいきなりゲーム会社買ってみたり、展開が全く予想できない面白さがある。
まとめ
この漫画はあの傑作政治漫画「サンクチュアリ」の作者とアニメも人気のDr.STONEの作者がタッグを組んで生まれた作品ということもあり本当に面白い。
まだまだこれから話が続いていくわけだがこれからも最終巻まで買い続けたいと思える作品である。