池袋や巣鴨などの個性のある街がある東京都豊島区だが実際に住んでみると住みやすいのか?それとも住みにくいのか?
このページでは池袋に住んでいる方のレポートを紹介しています。
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豊島区の住み心地について
東京都豊島区に、1年と数か月ほど住んでいます。
豊島区の治安について
豊島区は大都市である池袋を擁する町です。
特に池袋駅の周辺は、いつも老若男女、人種も異なる人達でごったがえしています。当然、中にはマナーの良くない人もいますので、道端にゴミが転がっていたり、他人に威圧感を与えるように座り込んでいる人を見かけたりすることはあります。
テレビのニュース等で、池袋駅周辺で事件が起きた話を耳にすることも多いです。そういう意味では、治安が良いとは言えません。
しかし、豊島区には静かな住宅街も多くあります。例えば目白駅は、山手線で池袋駅から1駅隣にありますが、周辺には閑静な住宅街が広がっています。皇族の子女が通うことで有名な学習院大学とその付属校も立ち並び、行きかう人も上品でマナーの良い人がほとんどです。
目白警察署も目を光らせていますので、この辺りは池袋駅周辺とは全く違ってかなり治安の良い町と言えるでしょう。
他にも長崎、高田、雑司ケ谷、大塚、巣鴨、駒込といったエリアがあり、どこも池袋に代表される豊島区のイメージとは打って変わって静かな町です。池袋駅を除く区内の治安は、「悪くない」と言えます。
豊島区が住みやすい理由
公共交通機関が発達
豊島区が住みやすい理由として真っ先に挙げられるのが、交通面での利便性です。
日本有数の巨大ターミナル駅である池袋駅がある豊島区は、JR、東京メトロ、西武鉄道、東武鉄道、東京都電車(都電)といった様々な鉄道会社の路線が通っています。
さらに都心部ならばどこでも1時間以内で到着できる距離なので、通勤通学には非常に便利です。
買い物の便利さ
服飾品や雑貨等の買い物では、池袋駅周辺に行けば西武百貨店や東武百貨店、パルコ、マルイ、サンシャインシティといった大型商業施設が立ち並んでいるので、高級品から安価なものまで何でも揃います。
食品や日用品の買い物でも、マルエツプチ、マイバスケット、ピアゴといった小型のスーパーが街中に点在しているので、困ることはありません。西友や肉のハナマサといった少し大きめのスーパーもいくつかあるので、週末には安価なものを大量にまとめ買いしておくことができて便利です。
文化的な側面
豊島区は元々、漫画家たちが集まった「トキワ荘」があった街であり、近年は乙女ロードなどのアニメ関連コンテンツやイベントも多く集まることから、漫画やアニメの聖地として広く認識されるようになってきました。
池袋駅西口には、1990年に完成して2012年にリニューアルオープンした東京芸術劇場もあり、大ホールにはマルク・ガルニエ社製作による世界最大級のパイプオルガンが設置されているということです。
副都心線雑司ヶ谷駅近くには東京音楽大学もあることから、豊島区では大きな楽器を抱えて歩く若者の姿をよく見かけます。
そうした文化的土壌の上で、豊島区は「国際アート・カルチャー都市構想」を掲げ、池袋駅周辺を中心に再開発を加速させています。2020年には豊島区庁舎跡地に「Hareza(ハレザ)池袋」がグランドオープンし、ホールやシネコン等ができる予定です。
子育て環境の良好さ
豊島区では待機児童対策として認可保育所や小規模保育所の整備を進めており、平成29年度、30年度は連続で待機児童ゼロを達成しました。
「保育園を考える親の会」が毎年実施している「100都市保育力充実度チェック」の2018年度調査では、豊島区は認可保育園等(認定こども園、小規模保育など含む)に入れた子どもの割合(入園決定率)が88.0%と東京23区内で首位だったそうです。
ここまで子育てしやすい街になった背景には、2014年に消滅可能性都市に選ばれたことによる、豊島区の並々ならぬ危機感があるようです。子育て世代のファミリーにとっては大変うれしいことですね。
ちょうど良い家賃相場
商業施設が立ち並ぶエリアでは当然家賃相場は高くなりますが、住宅街ではそうでもありません。
不動産・住宅総合サイトのライフルホームズによれば、豊島区における1K・1DKの賃貸物件の家賃相場は8.84万円だということです。ちなみに、お隣の文京区は9.64万円、新宿区は10.62万円です。
ブランド力の差によって、豊島区の家賃相場は近隣の区よりも抑えられているのではないでしょうか。利便性があまり変わらないことを考えると、豊島区の家賃相場はお得感がありますね。
豊島区が住みにくい理由
筆者自身は豊島区がとても住みやすいと感じているので、住みにくい理由があまり思い当りませんが、敢えて挙げるとすれば以下の3点でしょうか。
車を保有しづらいこと
これは都心部の区のどこにでもあてはまりますが、地方と比べて東京23区では駐車場代が高額であることなどから、車を保有している人は少ないです。とは言え公共交通機関が充実していることから、実生活で困ることはありません。
通勤・通学時の満員電車
Google map等で電車の路線図を表示させるとよくわかりますが、豊島区を通る路線はどれも、東京23区の中でも住宅街の多い北区、板橋区、練馬区などから来て都心に向かいます。
さらに、豊島区住民が通勤通学でよく使うと思われる東京メトロ副都心線、有楽町線はそれぞれ埼玉県和光市や朝霞市を通る東武東上線、埼玉県所沢市や東京都の市部を通る西武池袋線と乗り入れをしており、郊外のベッドタウンから多くの人を運んできますので、通勤通学ラッシュの時間帯、豊島区民が電車に乗るころにはすし詰め状態の満員電車です。
とは言え、都心に出るまでの乗車時間が短いので、何とか耐えられるレベルではあります。
街のブランド力がない
豊島区を代表するエリアである池袋に付きまとう「ちょっと田舎っぽい」イメージのためか、他の区に住む東京都民から馬鹿にされる(いじられる)ことがある点です。
「自分はステータス感のある街にしか住みたくない」というプライドの高い人にとっては、大きな弊害かもしれませんね。
しかし、ステータス感と引き換えに安価な家賃で便利な生活が出来るのですから、実利をとる人にとっては逆にメリットとすら感じられるくらいです。
豊島区に住んで感じることまとめ
前述した豊島区に住むメリットを端的に表現すると、「利便性と文化・教育環境」に集約されます。
豊島区は交通や買い物といった日常生活面で非常に利便性が高い街ですが、その割には家賃相場も高くありません。さらに、文化施設や子育て環境も大変充実しており、単身世帯だけでなく子育て中のファミリー層にとっても魅力的な町だと言えます。
その一方で、車を持ちづらい、通勤通学で満員電車に乗ることを強いられる、ダサいイメージがあるためにいじられるといったデメリットも存在します。
これらのメリット、デメリットを総合的に考慮して、筆者は「豊島区は住みやすい街だ」と自信を持って人に勧められます。
最近新庁舎が完成したことで話題になった東京都の西に位置する区で池袋駅を中心とした区である豊島区ですがこの豊島区に住んでみて感じた住みやすさと住みにくさについて紹介していきます。
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豊島区ってどんな街?
様々な人が住みやすい場所
豊島区といえば、池袋が一番最初に浮かぶ街ではないでしょうか。
池袋サンシャインビルを中心に、大手百貨店や繁華街、有名な本屋さんもあれば、小さな中華街もあったり、大型家電販売店やanimateなど、コアな趣味を持つ人たちにも人気な場所です。
池袋が豊島区を象徴しているところがあり、セレブの街、目白や、おじいちゃんおばあちゃんの街、巣鴨など、様々な種類の人が豊島区には集まっていて、その人たちのニーズにしっかりと応えてくれる、そんな所が豊島区の良さであり、住みやすさだと思います。
歴史が深い
意外に知られていないのが、日本を代表する桜の品種「染井吉野(ソメイヨシノ)」の発祥の地であるということ。
豊島区駒込には昔、植木栽培が盛んに行われ、数々の植木屋さんがあったそうです。
世界の染井吉野は、実は、駒込が生み出した、貴重な桜。
春になれば、ピンク色の花びらがあちこちに舞い、お散歩が楽しくなります。
また、有名な御屋敷がいくつもあったそうで、三菱財閥の創業者である岩崎弥太郎の御屋敷もあります。
『智恵子抄』で有名な高村光太郎や、『檸檬』の梶井基次郎が眠るお墓がある、有名な染井霊園があり、水戸徳川家などの歴史的な人物が数々眠る場所でもあります。
歴史が深く、各所にある歴史的な歩みを追いかけながら、お散歩する楽しみがある場所です。
交通が便利
豊島区は、池袋を中心に、各方面へ移動が可能な交通の便利さがあります。
都心の移動に便利な、JR山手線をはじめ、東京メトロ線、都営線。
また、宇都宮方面から、逗子方面まで行ける、湘南新宿ラインやJR埼京線、東武東上線や西武池袋線など、少し遠い場所への移動にも、あまり不便を感じないところがいいと思います。
なんでも売ってます
先にも書いた「池袋」、あらゆるジャンルの方に対応できる場所で、視野を広げてくれる場所でもあると思います。
西武百貨店や東武百貨店が駅にはありますが、百貨店はやはり、オールマイティな一般的買い物の場所。
もう少しコアな趣味の方は少し歩けば、様々な専門店に出会えます。
アニメにそれほど詳しくなかった人でも、animateに足を踏み込めば、世界でなぜアニメが広まっているのかを理解できるようなれるはず。
スポーツが盛んな場所
豊島区には、有名なサッカーグラウンドや、オリンピック選手を続出させているスイミングスクールなどのスポーツセンターがあります。
元オリンピック選手で有名な北島康介は、東京スイミングセンターに通っていたこともあり、安定した選手を生み出すことで有名なスクールだそうです。
大きなスポーツセンターがいくつもあるので、本格的にスポーツをしたい人も、健康のために運動がしたいという人でも、楽しく住める場所だと思います。
豊島区の住みにくさ
色々な人が住んでいるので、ごちゃごちゃしてる
様々な人が住んでいるので、趣向の違いから生じる混乱によって、疲れてしまうところは、豊島区の住みにくさだと思います。
例えば、池袋の街を見ればわかると思いますが、有名百貨店もあれば、繁華街もすぐ近くにある。
繁華街を行き来する人と百貨店を利用する人がごちゃ混ぜになって街を歩いてるので、少し疲れます。
アニメ好きにはたまらない場所ではあるけれど、それほど興味がない人にとって、コスプレしてる若者たちが目障りにうつることもあります。
歴史のある地域なので、人間関係が複雑
歴史が深く、そのことを誇りに思っている住人が多いので、古くから住んでいる人と新しい人との間で、まれに意見が合わなく困ってしまうこともあります。
少し、京都と似ているところもあり、表には出しませんが、一見さんお断り的な雰囲気を持ってる方が多いです。
子育てをする場合、そういった人間関係をどこか頭に入れておかないと、後で困ったことが起きやすいです。
交通が便利な分、人混みは避けられない
豊島区は、交通が便利な場所だけに、通勤通学時間帯でなくても、人が多くて疲れやすいです。
どの電車で移動しても、昼間の時間帯だというのに、座れることが少ないです。便利な場所だけに、利用する人も多く、人が多ければ混雑はするし、疲れてしまいます。
閑静な住宅街と繁華街的な賑やかさのギャップに驚きます
豊島区は、全体的に閑静な住宅街が多く、少し中に入れば、静かな街並みで安心します。
ただ池袋のように、賑やかで、様々な店があるため統一感がなく、なんとなくごちゃごちゃとした景色も同時に存在するため、住み慣れるまでには時間がかかります。
やはり、繁華街があるせいか、夜遅くに外を出歩くのは危ないので、治安は良くありません。
スポーツ選手を育てたいママたちは、みんな緊張気味
有名なスポーツ施設が多く、運動好きな子供を育てるママが多い地域です。
子供の健康のために、とか、ちょっと習い事で、という軽い気持ちでスポーツをさせている親が少ないです。
サッカースクールにしても、スィミングスクールにしても、本格的な一流選手を育てるつもりで通わせてる親がほとんどなので、親も子供も、常にライバル意識を持って接してきます。
いつも緊張状態で疲れてしまいます。