千葉市は政令指定都市として首都圏の中核となる都市なのですが、正直なところ、首都圏の中であまり存在感を発揮していません(笑)。
私は転勤族として千葉市外から来た人間なので、客観的に他都市と比較してみてその住み心地について考えました。
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千葉市の住みやすいと思う理由
まず、住みやすいと感じる理由から
1.都心までのアクセスがよい
都心までＪＲや京成電鉄で1時間以内で行けます。
煩雑な乗り換えも少なく、総武線、あるいは京葉線一本で東京まで到達できるので通勤に便利です。
また、神奈川県等、東京の西側にあたるエリアからの電車に比べると比較的通勤ラッシュも激しくないので、都心で働く人々のベッドタウンとしては好適な都市です。
都内の大学にももちろん無理なく通学でき、電車の本数も適度にあります。
また、平地が多いので駅まで徒歩で通いやすいです。
2.教育環境が整っている
千葉市には全国有数の進学校がありますが、それが中高一貫の私立校に限られず、公立校も進学実績の高い高校が多々あります。
小中学校の学区も荒れておらず穏やかです。
より良い環境を求めて小学校入学時点からいわゆる「お受験」をしなくても、のんびりと金銭的余裕を保ちながら公立校に通わせる選択ができるのは大きな利点です。
一方で千葉・東京にある私立校を目指すことも可能であり、選択の幅が他の都市より広いと感じます。
3.食物に恵まれている
千葉市にも田畑はありますし、近隣都市や房総半島付近の農作物や魚介類もスーパーに豊富にあり、山の幸海の幸の食材がバラエティー豊かに取り揃えられます。
気候が温暖で作物が育てやすいのでしょうか、畑を借りて自家製の野菜作りに精をだす人々も多いです。
4.排他的でない
千葉が地元の人と転勤等で移り住んだ人が混在する地域にいますが、違和感なく溶け込んでいます。
出身地が様々な人々がいて当たり前なので、子供が転校してきていじめに合うといった心配はほぼないのではないでしょうか。
性格的に穏やかでオープンマインドな人が多い印象です。
5.気候がよい
暑すぎず寒すぎず、台風や洪水の被害に遭うこともめったにありません。
夏には夕方に海側から風が出るので、少し涼しく感じられることもあります。
雪が降ることは一冬で数えるほどしかなく、年間を通して温暖です。
千葉市が住みにくいと思うところ
では、住みにくい点は？
1.道路が狭くて車の運転がしづらい
ベイエリアや一部の幹線道路をのぞき、昔からある道路が狭く入り込んでいて、片側一車線であることが多いので、なんでもない道が渋滞することがあります。
歩道が整備されていないところでは、歩行者と自転車を避けながら運転しないと危険なので、意外と時間がかかり、余裕を持って家を出ないと遅刻しそうになることもあります。
2.子連れで遊べるところが少ない
休日に子供を連れておでかけしたくても、候補が乏しく、結局近場の公園に行くことが多いです。
ディズニーランドや船橋アンデルセン公園など魅力的なレジャー施設は気軽に行ける距離ではありますが、みなお金もかかります。
子供が体を使って思いっきり楽しく遊べ、かつおサイフにもやさしい広い公園等がもっとあればよいのに…と思いながら、週末には結局ショッピングセンターで過ごすパターンに陥りやすいです。
3.レストランがあまり…
ショッピングセンターは数多くありますが、その中のレストランはチェーン店が大多数で、別に千葉でなくても食べられるものばかりです。
隠れ家的なレストランや知る人ぞ知る名店が少なくて、それが千葉市を街としての面白さを欠いた、のっぺらした印象をもたらしているのではないか？とさえ思います。
4.病院に通いづらい
クリニックは近場に各科揃っていますが、総合病院が少なく、いざ大きい病院に通うとなると、車がないととても不便です。
電車から乗り換えると病院の前で停まるバスもあるのですが、お年寄りや体調がすぐれない人には分かりにくかったり、気後れを感じるのではないかと思います。
5.車がないと生活しにくい
上に書いたことと弱冠かぶってしまいますが、よっぽど駅の近くに住んでいるというわけではないかぎり、車がないと買い物や通院、習い事の送迎等がやりにくいです。
その点はもっと田舎の地方都市と変わらないので、消費ガソリンも大差ありません。
千葉市に住んだ感想まとめ
以上、千葉市の住みやすいところと住みにくく感じるところを挙げてみました。
自身の実感としては、どちらかと言えば住みやすいと思います。
千葉市の市長は他の自治体の長と比べても大変若いのですが、市の予算が厳しい中、様々な改革にチャレンジしておられます。
ただ、住みやすさ、という視点とは少しずれてしまうのですが、東京までアクセスが良い点が裏目に出て、千葉市としての独自性がアピールできていないし、東京から近いことをアイデンティティーにして、そこに寄りかかってしまっている印象なのが少し残念です。
しかしながらここまで書いてみて、千葉はあまり特徴がないと思っていましたが、長く住み続けると、かえってそのアクの強くない、あっさりとした住み心地に人が惹き付けられているのかもしれないと気付きました。
一見地味でも噛めば噛むほど味がでると言われる人がいるように、千葉市はおそらく、「住めば住むほど」その魅力を発見していく街なのではないか、そんな期待を胸に、これからも千葉市で暮らしていきます。
