羽曳野市は、大阪府の南河内地域に位置する市です。面積は104.56km²、人口は112,700人(2022年1月現在)です。
羽曳野市は、古墳時代の遺跡が数多く残る歴史と文化の街です。市内には、世界文化遺産に登録されている「古市古墳群」や「百舌鳥古墳群」などがあります。また、市内には「羽曳野市立図書館」や「羽曳野市立歴史民俗資料館」などの文化施設も多くあります。
羽曳野市は、交通の利便性も高いです。市内には、南海高野線が乗り入れているため、大阪市内へのアクセスも良好です。
ぶどうなどの特産物はありますが、あまり他県に知られている市ではなく、自然も残っておりどちらかといえば静かな街です。
子育て世代には住みやすい、住みにくいと両方感じることがあり、子供がこの土地で育っていくということもあり、もっと若い世代を中心に羽曳野市に転入してきてほしいなと思っています。
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大阪府羽曳野市での住民歴丸11年になる、子育て主婦のおおまかな感想
結婚前は大阪市内に住んでいましたが、夫の実家の近くということで、羽曳野市に引っ越してきました。
結婚以来ずっとこの土地で住んで、1歳3か月になる息子を育てていますが、常々感じるのは「羽曳野市はお年寄りの多い街だな」ということです。
近鉄南大阪線「恵我之荘」駅のすぐ近くに住んでいますが、買い物する時間が平日のお昼ということもあってか、すれ違う住民の方は7割が60歳以上のお年寄りという印象です。
会社や学校の帰宅時間には、会社員の方や中高生も行きかいますが、町内のお祭りや集まりにも子育て世代がいると珍しく、とても若く感じます。
病院や鍼灸院、歯医者なども多く、お年寄りに優しい街という印象です。
羽曳野市の治安について
羽曳野市は市内などに通勤・通学に出る人たちが帰ってくる、ベッドタウンという雰囲気です。
夜は8時頃には閉まるスーパーが多く、たんぼや畑などの自然も多いので、夏場でも9時頃には灯りは街頭のみになったり、駅周辺以外は静まり返る住宅地が多いです。
春先や夏休みなどに、若い人が集団でバイクを走らせる音が響くことはありますが、大きな事故や事件の報告はめったに入ってこない印象です。
一度、家の前に停めていた自転車が盗まれたことがあり、気持ち悪いなと感じたことはあります。
羽曳野市の住みやすい理由
交通に便利な街
羽曳野市は近鉄南大阪線に面していて、準急で15分ほどで大阪の中心地(天王寺)に出ることができます。
あべのハルカスにも近く、USJにも準急と環状線を乗り継ぐことで1時間以内で遊びに行けます。
静かな街
車通りの激しい道路も少なく、大きなトラックが早朝も深夜も行きかう大阪市内で育った私からすると、朝も静かで夜はゆっくり眠れると感じています。
食材などの日用品を買うスーパーがたくさんあります
イズミヤやコープ(生協)、mandai(万代)、業務スーパー、サンディなど、食料品を扱っているスーパーが、特に近鉄南大阪線周辺には点在しています。
羽曳野市が運営する循環バスが走っていて、無料で利用することができます
平日と土曜日には、決まった時間と本数にはなりますが、循環バスを利用すると、新鮮野菜を販売している大型で有名な道の駅「しらとりの郷」にも、羽曳野市内からであれば無料で行くことができます。
お年寄りの方や、ベビーカーで赤ちゃんを連れての買い物、妊婦さんには「はびきの医療センター」などの病院に妊婦健診に行くのにも活用できます。
自然が豊かで空気がきれいだと感じます
大阪市内にほぼ1日買い物に出かけたりして帰宅すると、鼻のあかが黒くなることが時々あります。
市内の空気がきれいではなく、片田舎の羽曳野市に帰ってくると、そのあかが出るのだ、と、義母に教えてもらいました。
子供と散歩していても花や緑が多く、目も癒されると感じます。
羽曳野市で住みにくい理由5つ
おしゃれな店が少ない
若い世代が衣料品などを買う場所が少ないと感じます。
お年寄りが多いベッドタウンなので、高齢者向きの洋服はよく見かけますが、10代~20代などの世代が天王寺などの都会に出て行く洋服を扱っているお店は少ないです。
ユニクロやしまむらができたりしますが、若い世代がそこまで多くないか、買い物は都会で済ませるのかして、あまり流行っていない印象です。
子育て世代へのサービスが少ない、わかりづらい
出産して気付いたことですが、イオンなどの子供を遊ばせられる商業施設が少ないです。
もうすぐ隣の藤井寺市に、駅近くに大きなイオンが建つ予定ですが、羽曳野市にはそうした予定もありません。
平日は子育てサロンや保育園の園庭開放で、子供を連れていける場所が短時間ならありますが、土日祝日になると、車か電車で大阪市などの他の市に出ないと、子連れで楽しめるスポットに行けず困っています。
観光地や遊ぶところが少ない
特産物やレジャースポットなどがなく、友達が遊びに来ても紹介できる場所に困ります。
明石からはるばる友人が来てくれたことがありますが、近くに見せたいと感じるような、羽曳野市ならではの場所はと考えると、特に浮かばないことが多いです。
大塚古墳などは徒歩圏内にありますが、散歩しても10分ほどで、古墳に興味がある人以外は「何もない場所だね」という印象だと思います。
高齢化が進んでいる
お年寄りが多く若い世代の転出も多くて、治安など市の将来が心配になります。
羽曳野市で育っても、結婚や就職を機に、もっと行政サービスが充実している他市に転出される若い世代が多いようです。
そのためお年寄りだけが取り残されているお家も多く、その方々が亡くなられたり施設に入ったりして空き家になっている場所も目立ちます。
10年ほど住んでいて、近所でお店がつぶれたり人が亡くなられて、5軒ほどは人が入っていません。
草がぼうぼうのままだったり明らかに空き家とわかったりして、治安が心配になります。
また、将来市に転入してきたいと思うようなサービスを考えない限り、どんどん人口が減っていくのでは、と感じることがあります。
特産品が少なくてお土産があまりない
特産物などがあまり有名ではなく、他市や他府県に住む人へのお土産に困ります。
羽曳野市は「つぶたん」というぶどうを模したゆるきゃらを作っていたり、ぶどう狩りなども行っていて、市内に住む人にはぶどうで有名です。
ですが他府県に住む人にも知られているほどではなく、遊びに行く際に持っていくお菓子などに困ることがあります。
河内のワインを手土産にする人もいますが、羽曳野を紹介できる特産物やお菓子などを作って頂けると助かります。
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羽曳野の住み心地まとめ
羽曳野市は静かな街で、都会には行きたい時にすぐに出られるけれど、夜はのんびり静かに過ごしたい人にはおすすめです。
定年退職してから庭や近所の畑を使って、野菜の栽培をしておられる方も多いです。
のどかで片田舎という感じですが、若い世代や子育て世代には少々刺激が少なく、物足りないと感じることがあります。
スーパーや衣料用品店が新しくできても、どちらかといえばおじいちゃん・おばあちゃん世代の目線で作られていることが多く、オムツ替えができるトイレが少なく、シニア向けのサービスが充実している印象です。
その一方で、スーパーや道をベビーカーで歩いていると「何か月?可愛いね」など、子育てが落ち着いた世代の方々が気さくに声をかけてくれることが多く、片田舎ならではの道行く人との穏やかな交流があり、救われることがあります。
子育てサロンに行っても、そうした現役を引退された世代の方が多いからか、おばあちゃん世代の方がボランティアでお手伝いされていて、有り難く、子供にも年配の方と接する良い機会に感じています。
自分も年を重ねたらそうした方々に助けて頂いた恩を返す意味でも、子育て世代のバックアップをしたいと感じています。