詐欺師は最後の最後で形にはめるんや!

詐欺の基本は相手に信じ込ませること。

まず、小さな信用を築いていく。

これをマーケティング用語でフットインザドアという。

ドアの中に足さえ入ればジワジワと侵食することは簡単なのだ。

だから、詐欺師は最初から嘘をつかない。

俺がマルチに嵌められそうになった手口はこうだ。

まず、キャッシュフローゲームというお金について勉強できるゲームを一緒にしようと誘われる。

このゲームは証券会社でも研修で使われるお金に対するファイナンシャルリテラシーを高めるゲームなのだと説明を受ける。

おぉそれは素晴らしい!楽しみながら勉強できるなんて最高だ!と思わされる。

その後そのゲームの主催者の人とちょっとカフェで話をしないかと誘われる。

主催者の人はこのゲームの元となった本である金持ち父さん貧乏父さんの本を薦める。

俺はその本を読む。

なるほど、金持ちはこうやってお金を稼いでいたのか!と目からうろこが落ちる。はっきり言ってこの本は本当にためになるのでおすすめできる。

ここまでは何一つ嘘偽りなく勉強になる。

さらにそのゲームの主催者は自分が事業を興したきっかけになった人物という人間を紹介する。

この人物の講演会に誘われる。

講演会は非常に為になる上、話がうまく面白い。綾小路きみ麻呂の如く人をひきつける話術。

講演会行ってよかったなぁと思わされる。確かに本当に為になる。講演会のテーマであるコミュニケーション能力は実社会で非常に重要な能力であるのは紛れもない真実。

メルマガもやっているからと登録を進められる。

メルマガには毎日名言を基にした成功のための言葉のようなものが書かれている。普通に全部正論。何も間違っていない。毎日非常に向上心をかき立てられる。

で、だ。

ここまで全く何一つ嘘偽りのない成功への道筋のようなものを見せられ、この集団に参加したくなる。フットサルや、飲み会、キャッシュフローゲームなどたくさんのイベントがありひとつのチームのような感じになっている。

このチームは実はマルチでつながったチームなのだ。
キャッシュフローゲーム主催者という親ねずみのしたに位置する子ねずみの集団といってもいい。

このチームへの参加の条件として一緒にビジネスをしないかとすすめられる。

これが親ねずみもとい詐欺師の真の目的である。

このネットワークビジネスとも言うシステムはたったの3階層で3万人の子ねずみが発生する仕組みになっている。3万人も成功するはずがなかろう。はっきり言って一握りだよ。成功者は。

ただたちが悪いのはこの成功者は自分が成功したのはこのシステムが本当に素晴らしいシステムで何も間違ったことはしていないと信じきっているということ。まさに信じる者と書いて儲かるだ。

だましているという意識が全く発生していない。それがこのネットワークビジネスのたちの悪いところなのである。

親ねずみはシステム自体が子ねずみになるにしたがって崩壊しているのに自分が成功しているのだから君達も成功するはずだ!君たちの頑張りが足らないからだ!と信じている。

これが新興宗教的に信者を増やすネットワークビジネスのカラクリである。

何処にも誰も正義を疑わない崩壊したシステムとも言える。本当に宗教に極めて近い。

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