日本は貧乏になり続ける…

ここ数年、日本では物価が上がっているのに給料が上がっていない、いわゆるスタグフレーションが起こっている。

これに関してはすでにアメリカではもっとひどい状況がずっと続いているのだが、日本もアメリカに遅れて同じことが起こっているということになる。

ガソリン代にしても10年前に比べてずいぶんと値上がりしているし、食料品は軒並み値上がりとなっている。

何故か?それは世界的にインフレが続いているわけだから日本も貿易をしている限り少なからず影響を受けることになるわけだ。

日本の食料品なんてものは海外に大きく依存しているので今後も世界がインフレを続ける限り値上がりし続けるだろう。

ガソリンに関してはアメリカでシェールオイル革命が起こって一時的に値下がりした時期はあったが、あれは特殊な薬液を地下に流し込んで岩盤を潰すという手法を取っている限り、オイルが出なくなったら新しい岩盤を潰し続けなければならず、長く安定して続くビジネスではない(掘削費用がかかる)ため今後ガソリンが下がることはあまり期待できない。

エネルギーも発展途上国の開発が続く限り値上がりし続けると考えたほうがいいだろう。

日本の好景気は人口ボリュームによるものだった

日本が一時的にバブル期にアメリカに勝ち、エンパイアステートビルを買い取った時期があったがなぜそんなことが起こったのかを分析した結果、日本の人口ボリュームのピークによる好景気のピークだっただけに過ぎなかったことがわかった。

日本の技術力が優れていたから世界中に日本製品が売れて、日本が世界を席巻したと思ったけど、今は別に日本の技術力が衰えたわけでもないのに世界中で売れるテレビはサムスンやLGなどの韓国製品であり、洗濯機や冷蔵庫はハイアールなどの中国製品である。

世界で勝ち続けたはずの日本のメーカーは赤字で倒産寸前になり、台湾の会社に買われたりしている。

まだ自動車業界は日本の企業が頑張っているがEVシフトが起こっていることを考えると今後どうなっていくかはわからない。

日本の好景気は内需主導型だった

日本は貿易によって好景気になったような気がしていた。実際1980年代後半にはアメリカとの貿易摩擦で日本車がアメリカで破壊されたりしていたのを見て、日本の製品が世界中で使われているから日本の会社が好景気なんだろうと私は思っていた。

それが調べてみると日本の好景気は内需主導型だったということがわかった。
参考日本の経済史(ウィキペディア)

あのバブル景気は日本の内部の好景気によって生み出されていて他の国に日本製品がむちゃくちゃ売れたおかげで日本が金持ちになったわけではなかったのである。

好景気とはお金の流れがどれだけ動くかなのである。バブルによって実際よりも多くのお金が動いた結果、ものすごい好景気となったわけだ。

ってことは日本の人口が少子高齢化で今後減り続けることを考えると、もう今後好景気で日本国民みんなが浮かれるような給料の上昇が起こるなんてことありえないのがわかると思う。

年金しか収入のない老人が金積極的に使うわけがないからだ。今後日本国内でバブルのような金の流れが発生する可能性はまずない。あるとしてもインバウンドで稼げる業界が僅かに好景気になるにとどまるだろう。

日本は今後も変わらない

失われた30年とかで日本の経済が地盤沈下を起こし、世界経済の成長から取り残されてひたすら低成長を続けているのに今も日本は自民党が圧勝し続けている。

もう昔のやり方では日本の経済は成長出来ないのが明らかなのに解雇規制は続き、非正規雇用が増え続ける。

こういうのを見ていると今後もずっと世界経済から取り残されて相対的に日本はどんどん貧しくなっていくのが目に見えている。

どんどんと発展途上国の物価は上がっていって、発展途上国の人の人件費が上がり続ける。そうなると、輸入に頼っている雑貨や食料品、家電などがどんどん値上がりしていくだろう。

今は100円均一で色々買えるが、そのうち原料費の値上がりの影響を受けて100円均一の商品が消えていく可能性がある。昔は2個で100円だった製品が1個で100円になったりしているのを見ているし、いつの間にか100円だった商品が150円になっているものもある。

3コインショップという100円よりちょっといい商品が売っている店が出てきたがそのうち100円ショップが200円ショップや300円ショップに変わっていくかもしれない。

その中で、日本人の給料は上がっても月額5000円とか。売っている商品の価格は1.5倍とか2倍になっているのに給料は20万円が20万5000円になるぐらいのレベルでとどまる…。何も買えなくなっていく。そのうち気軽に何も物が買えなくなって、貧乏人が増え続けるだろう。

実際、15年ぐらい前は軽自動車など新車で90万円とかで売られていたのが今ではオプションを含めたりすると200万円近くになっている。完全に物価の上昇に給料の上昇が追いついていない。

さらにだ、今後ベビーブーマー世代の引退により、社会保障費が増え続け給料から天引きされる健康保険料や厚生年金などの額がどんどん増えて手取りが気づくと減っているということになる。

投資で資産の目減りを防ぐ

どんどん日本が貧乏になっていくことにより、日本円の価値が下がり続ける。今まで100円で買えていた商品が200円出さなければ買えなくなるということは円の価値が減る、円安の状態だということがわかるだろう。

今、東南アジアや中国等の観光客が日本に押し寄せているがこれは日本の商品が安いから爆買いしに来るのである。自国の商品を買うよりも、日本に来て日本の商品を買った方が安いから日本で物を買う。

これはバブルの頃に日本が他の国でやっていたことであり、日本円が1ドル80円だった時にフランスへ行ってシャネルやルイヴィトンのブランド物を爆買いしていたのと同じことだ。

今はもう日本が買われる側になっている。

今後も日本が経済発展しないということは上に書いたけど、今貯金が100万円あったとして20年後、気づくと今の価値と比べて半分ぐらいになっている可能性も捨てきれない。

今は100万円で買えるレベルの中古車が20年後は200万円出さないと買えないぐらいになっている可能性は十分考えられる。(中国やインドの製品を買うしかなくなるかも…)

日本円の価値が下がり続けているのだから日本円じゃないもので持っておけばいい。何がいいのか?というとゴールドが一番手軽ではある。

ゴールドの価値は紀元前から今まで大きく変わらない。それは有限だからだ。ゴールドは大昔から採掘され続けているのにいまだに50メートルプール2杯分しかこの世界に存在しない。

どれだけ頑張っても大きく増やすことの出来ない物の価値は下がらない。生産台数の少ないフェラーリなどはどれだけ年月が経っても中古価格が下がらないし、むしろ値上がりするのでフェラーリマニアは何台もタダで乗り換えている。

ということで資産を全て日本円で保有していると目減りするかもしれないので持つんだったら価値の下がらないロレックスなどの高級腕時計、もしくはETFなどの金融商品なんかで持っといた方がいいような気がするって話でした。

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