日本人の給料が上がらない理由が判明した

日本人の給料が上がらない理由が判明した

今、アメリカでは大量離職が問題となっているとのニュースを見た。

この記事によると新型コロナで政府が手厚い給付金を何度も支給した結果、労働者が仕事を辞めて人手不足となっているとのことだ。

そしてその結果、給料を上げたりボーナスを大幅に増やしたりしている。

このニュースを見て、なぜ日本ではバブル後30年も給料が上がらず、社会保障費の上昇によって実質の手取りが減り、可処分所得が大幅に減ってしまっている理由がわかった気がした。

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終身雇用制度が給与アップを阻害している

日本人は基本的に転職回数が少ない。以前、「日本人の平均転職回数は?驚きの数字だった…」という記事を書いたことがあるが平均2.8回しか転職をしない。

3回以上転職をしている人間が非常に少ないのは私が今いる会社が人材サービスの会社なのでよく知っている。転職回数が3回を超えていると「こいつはこの会社無理だな」と良い条件の会社に転職させることを諦める。

転職回数が多いことは日本ではマイナスでしか無いため多くの人間が大企業に入ったらそこにしがみつき辞めない。その結果、収益率が低く本来なら時代の流れとともに淘汰されるような古い体制の大企業が安い給料で多くの社員を囲い込むことが出来る。

日本が戦後のベビーブームにより人口増の力で内需が増え、自動的に経済が成長し続けていた時期は終身雇用でも自動的にどんどん給料が増えていたが現在は人口減のフェーズに入っており終身雇用のメリットは活かせず年功序列での昇給は少なくなり、結果的に給料が上がらないということになってしまっている。

ただ、日本の終身雇用制度によって美味しい思いをした団塊の世代を親に持つ人間は転職は悪だと教え込まれてきたため日本では労働者の流動性が低くなっていると感じる。

正規雇用、非正規雇用という制度を辞めなければ今後も日本の給料は上がらない

結局何が言いたいのかと言うと日本人は会社を辞めないから企業としては給料を上げる理由がないということで失われた30年は今後も続き日本人は貧乏になり続けてしまうということである。

アメリカが急激にインフレしている理由はものすごい量の金を流しているからではない。ものすごい量の金を流し始めたのは日本のほうが先である。黒田総裁の異次元の金融緩和により市場には数百兆円が投入されているがインフレは全く進まない。ただ単に金持ちがより金持ちになって貧乏人の給料はそのままという状態がずっと続いている。

そう考えればなぜアメリカのインフレがものすごいことになっているのか?という理由が見える。アメリカ人は新型コロナによる社会保障の充実により失業保険が増額され、3度もの給付金支給で最大37万円ものお金をもらいみんな働く意欲を無くし失業保険が多くもらえるうちに辞めとこうって辞めてしまった。
参考失業保険の特例・加算措置を継続・再開

子供がたくさんいる家庭では150万円も貯金が貯まり、仕事をしなくてもしばらくは何も困らないってことで全然働く必要がなくなっている。

日本でも10万円の給付金が支給されたが貯蓄に回っただけであった。

日本人は転職を恐れ、給料が安くて辛くても企業に対してストライキを起こすこともなく、ひたすら我慢して働く。その理由は正社員としての雇用が非常にハードルが高くなっているからというのもある。

不景気になった時に気軽にクビにできる非正規雇用の労働者を増やしたほうが企業としては非常にやりやすいので正社員を雇うより非正規雇用を増やす方にかじを切った。

私もずっと非正規雇用で生きているが前行った会社も繁忙期の5ヶ月だけ働かされてクビを切られた。6ヶ月以上働いていないので失業保険はもらえない。こうやって使い捨てにできる人員を気軽に確保できるのが非正規雇用なのである。

非正規雇用になればいつクビを切られるかわからない不安定な立場を続けなければならないので正社員になったらその地位にしがみつくしか無い。その結果転職回数は減り、ジリ貧とわかっていても動けない。

それを考えると非正規と正社員という立場の違いをなくすしか無いだろう。全員正社員にするか、逆に全員非正規雇用とするかどちらかにしなければ今のような格差が続き、日本人の給料は上がらず貧乏な国になるだろう。

全員非正規雇用にする場合は今のように正社員よりも安い給料を支払うのではなく、最低時給で3000円以上とするなど正社員よりも大幅に高い賃金での雇用を義務化するべきだろう。今のように不安定な立場の人間が安定している正社員よりも安い給料で働いているという状態があまりにも異常なことだと思う。
さらに失業保険の支給される6ヶ月以上の契約期間以下で契約終了する場合は2ヶ月分の給料を支払わなければならないという法律も必要だろう。それぐらいして正社員と釣り合いが取れると感じる。

日本人の給料が上がらない理由がわかったのまとめ

日本人がしっかりと労働組合を作って頻繁にストライキをして賃上げ要求をするか、アメリカのように気軽に仕事を辞めて高い給料をもらえるところに転職するようになるかしなければ日本人の給料は今後も上がらず、円安が続き、輸入に頼っている日本の資源や食品は全て値上がりを続けるだろう。

 1ドル100円だった頃はうどん一杯300円で食べることが出来たが1ドル200円になればうどん一杯600円払わなければ食べられなくなる。ベトナムから仕入れている洋服なんかもこれまでの2倍になるわけだし、トイレットペーパーの原材料も海外の木材である。

今後も世界的なインフレに取り残されればどうなるか?恐ろしい未来が待っていると言える。

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