大体どんな商品も原価は0円

イメージ
時々マクドナルドの原価が安いとか色々なものに対して原価がどうとか言うけどぶっちゃけ全部原価ゼロなんだよね。

それについて知っておかないとこの世界の経済の仕組みがわからず搾取されまくるのでちょっと書いとく。

スポンサーリンク

iPhoneの原価を考えてみる

iPhoneというスマホは高い。俺のiPhone7は128ギガなのだが約9万円もした。

このアイフォンの原価はアップルが仕入れた時点で3万円ぐらいと考えられる。アップルのブランド価値で6万上乗せして売ることが出来るのであってもしもシャオミがこのスマホを売っても5万円じゃないと売れないだろう。

スマホの元祖を作り上げた研究開発費とかスティーブ・ジョブズの給料とかが原価にプラスされているので3万円が9万円になる。(もちろんアップルストアで買った場合の話。携帯ショップで買った時は中間マージンとかまたややこしくなる)

このアップルがiPhoneを工場から買う額が3万円だとして工場はそのiPhoneの部品をいくらで仕入れて原価はいくらなのだろうか?と考えるとパーツ代自体は2万円程度で手に入ると考えられる。

工場で組み立ててパッケージにして3万円の製品になるわけだ。

さらにパーツの原価はいくらなのだろうと考えると素材なので原油であり、鉄鉱石であり、レアメタルである。これらの原価はその時々で変動はあるが1万円程度と考えられる。

この素材の原価って何と考えると最終的に地球上にあるものなのでゼロ円なのだ。原油だって日本にも埋まってるし、鉄だってそこら辺の砂に磁石持って行けば砂鉄が取れるし、レアメタルも海水とかに微量に含まれているので無料。

なんで原価ゼロ円なのに価格が上がるのか?

それは全部人件費が発生するからだ。

石油掘る人雇うお金が発生するし、鉄を運ぶ車運転する人の人件費がかかるし、レアメタルを採掘する技術を開発する人の人件費が発生する。

こう考えると関わる人が多ければ多いほど原価に人件費が乗せられ続けて価格が上がっていく

だからデパートで売っているものは高い。製造している工場から問屋へ渡り、バイヤーがそれを買いに行き、店に並ぶ。問屋も一つならいいが複数の問屋を経由する海外の製品などになるとどんどん価格が上がっていく。

それを考えると工場から直で店に運べば問屋に払う人件費が要らなくなる。

それをやって人件費の安いアジアの工場と直接取引して安くちゃんとした物を売っているのがユニクロであり、ダイソーと言ったお店。日本の工場で作っては人件費が上がるので価格も上がるので物価の差を利用して安くしている。

マクドナルドのジュースの原価は10円なのに売価は150円の訳

マクドナルドのジュースなんて原価10円なんだから馬鹿らしくて飲めないと思うのは勝手であるが150円という売価は正当な売価になる。

何故か?マクドナルドのジュースは素材の値段が10円ではあるがケースが20円とかストローが5円とかになってさらに注いでくれる人の時給がプラスされる。

特にマクドナルドの商品の価格で大きな割合を占めるのが家賃。マクドナルドは駅前一等地にあることが多く、家賃が超高い。だからマクドナルドの原価で一番大きな部分は家賃と言ってもいい。

そのため、ぶっちゃけ持ち帰りのお客さんは店の中で食ってる人に比べて大きく損をしていることになる。マクドナルドの店内でダラダラ食べながらスマホゲームして1時間いるお客はその席の快適な空調費や駅前一等地でゆっくりと時間を過ごすという体験に対してお金を支払っている。メシ代と言うよりはその席代を払っている感覚に近い。

そのため一番安い飲み物を100円とか150円とかで買って居座るのは一番コスパが高い。飲み物の原価が5円とか10円であってもこう考えると納得行くと思う。

全ての物やサービスの価格はそれに関わる人の生活費によって決まる

よく、鍵開けサービスに対してたったの30分で3万円とか支払うのはなんか納得がいかない。ボッタクリ価格設定じゃないのか?と思ってしまったりするがよく考えると鍵開けのサービスなんてそうそう頻繁に利用するものではなく、依頼自体1日1回とかだったりする可能性もある。

その場合、月間売上90万円とかになり、24時間対応するために従業員を雇ったり、広告費を使ったりする必要があり、事務所費や社用車などよく考えると全然儲からない仕事と感じないだろうか?

1000円カットの店はとても安いと感じるが、常にお客さんが待っている状態で回転率がよく一日の売上はとても多くなる。普通の美容院とかだと一日の客数が少なくなるのでカットが5000円とかじゃないと成り立たない。(一部のカリスマは回転率高めでさらに価格も高め設定なので死ぬほど儲かるが大多数はぎりぎり採算ライン)

IT業界は原価が全部人件費であり、内容が見えにくいのでボッタクリ感が出る

プログラミングというのは仕事内容がとても想像しにくい分野の仕事であり、どこでお金がかかっているのかわかりづらいので予約システムを作って納品するだけで100万とかかかる。

ホームページのリニューアルとかも大規模なものになってシステムが絡んだりすると数千万円単位になる。

これはとても正当な価格設定であることが多いのだがどこでどういう金が発生しているのか非常に見えづらい。客としては原価がいくらなのかめちゃくちゃ計算しづらいのである。

そのためしばしば値引き交渉が行われたり、こんだけ金払ってるんだから色々追加の要求をしても予算内でなんとかしろと思ってしまう。

しかし、その要求をやるにはまた人件費が発生するので追加費用が必要だったりする。要求を無料で飲んでしまうとプログラマーの労働時間が増えるのに給料が増えないというブラック労働になってしまうのだ。

なんでも原価はゼロ円のまとめ

居酒屋でイカとか注文してスルメイカが500円か・・・スーパーで買ったら200円で買えるなぁ原価安いなぁとか冷奴が500円か原価100円やなとか思う事があるが結局は居酒屋の家賃であり、従業員の給料であり、廃棄ロスを考えた仕入れだったりというところで価格が決まってくるので原価はそれほど単純なことにはならないのである。

超高級店で飲めばいいちこにジュース混ぜただけのカクテルが一杯1000円するのが普通。

モノの原価は人件費と覚えておくと大体のことが納得できる。

\SNSリンクボタン/