成功者の名言なんて聞いてもほとんど意味がない

最近ツイッターで見たのだが「世の中には成功者の声しか見当たらない。失敗した人は何も言わずに消えていくだけである」という言葉に非常に感銘をうけたのでちょっと記事にしておく。

スポンサーリンク

世の中成功者の声だらけ

本屋に行くと大企業を作った人の本だらけ。Panasonicを作った松下幸之助、ホンダを作った本田宗一郎、出光興産を作った出光佐三など枚挙にいとまがない。

確かに成功した人達は素晴らしいしその著書を読めば自分もこの人たちのようにして頑張れば成功をつかめるのではないだろうかという気分になれるかもしれない。

ただし、はっきり言って成功者の声を信じて一生懸命頑張っても成功するとは限らないのがこの世界なのである。

今の時代に昭和の大起業家が生まれたとして同じように大企業を作れたかと言われるとわからない。時代にマッチ出来なければ成功出来ないから。ダーウィンの進化論の話になるが今世界に反映している生物は優れた生物というわけではなく、環境に適応出来た生物だという部分に通じる。

恐竜はとても大きくて優れた運動能力を持ち、世界中に反映していた。哺乳類は小さく恐竜のエサになるだけの時代があった。その恐竜は隕石直撃の衝撃による粉塵が地球を寒冷化させただけで絶滅する結果になった。

恐竜や翼竜や海竜などの大型生物は大型故に絶滅するしか無かったことになる。

何の話かわからなくなってきたので話を戻すと一時代を築き上げた巨大な生物ですらあっという間にダメになる可能性はあるということ。

成功者の話を聞いて成功しようとしても時代がマッチしなければ永遠に成功することはない。

よくブログ塾とかセミナーとかサロンとかあるけど主催者を成功者と崇め奉り教祖のように考えるのは非常に危ない考え方だと思う。

結局その人の成功はその人にしか適合しない成功の方法である可能性もあるから。その人の真似をしても絶対に成功できない可能性もある。

例えば芸能界の成功者であるタモリさんを例に出すとあの人が今の地位を手にできたのはあの人の性質によるところがとても大きいだろう。イグアナのものまねのようなよくわからないことをする芸人からお昼の番組の顔となり、たくさんの長寿番組の司会者になれたのはタモリ倶楽部のようなよくわからないマニアックな知識がやたら豊富だったからというのも大きい。

タモリさんの弟子になったからと言ってタモリさんのようになれたのか?と考えると無理なんじゃないかと思う。ちなみにタモリさんの弟子の一人は実演販売の学校の講師になって活躍している。

成功者の話はそういう例もある程度で聞いたほうがいい

成功の手法を真似しても成功しない可能性のほうが高いので真似するならマインドの方を積極的に取り入れたほうがいいだろう。

私が読んで良かったと感じる自己啓発本に「大富豪アニキの教え」という本がある。これには具体的な成功手法は書かれてはいるがほとんどの部分がマインドについての話になる。

成功するためにはどういった行動を取るのか?成功したあとはどういう行動を取れば幸せを実感できるのか?など非常に具体的に書かれていて成功者の頭のなかを知ることが出来た。

成功者を神とするネットワークビジネスは信者ビジネス

一番言いたいのがこれ。ネットワークビジネスは上の稼いでいる人がかならず出てくる。そしてその人が壇上から自分の成功話をかたる。

大体の場合、口下手で貧乏でモテなかった過去の話をしてその私が今では1000人の人の前で語れるほどのビジネスでの成功をおさめているという話。

その会場にいる人はその人の話を聞いて自分も頑張ればその人のようになれるんじゃないかという希望を与えられる。

その人と直接話せる機会とかもあってキミも頑張れば必ずこの場所までこれる!やり方を全部丁寧に教えるから一緒に頑張ろう!と言われて「一生付いていきます!」みたいな気分になる。

ここで一番重要なのは成功者の話しか聞こえていないところである。

ぶっちゃけネットワークビジネスで成功する人間なんて他のビジネスで成功する人間よりもよっぽど少ない。そういう仕組みになっているから。ものすごい数の屍の上にその人の成功が成り立っていることにきづけない人が信者となり山からダイヤモンドを発見するぐらい小さな可能性に必死になっている。

信者と書いて儲かると読むとはよく言ったもので成功者を崇拝する人間から搾取するビジネスはたくさんの場所で見受けられる。

成功者の声しか見当たらない理由まとめ

成功者の話を聞いて成功できる気になるのは気持ちいい。わたしも自己啓発本を読んで意識を高めるのが大好きだ。
ただ、成功者の声だけ聞いて満足してしまうのはとても危険な考えだと思う。

音楽業界の常識として言われているのはメジャーデビューできるのは音楽をやっている人間のわずか2%ということ。成功者がいれば失敗した人もいる。当たり前だが失敗した人の失敗談はほとんど聞こえてこない。失敗談など語りたくもないし聞きたくもないから。

私の周りにも昔一時代を築いた成功者が何人かいる。浜崎あゆ◯に楽曲を提供していた音楽プロデューサーや中央競馬の馬主になっていたオーナーなどの明らかな成功者であるが今は何をやっても上手く行かない状態。(不動産とか山ほどあるので破産はしないが)
成功した人でも時代が合わなければ失敗しか出来ないようになる例である。

成功者の声を盲目的に聞いてはならないのはそういうことだ。

\SNSリンクボタン/