【仕事】嫌いじゃないことだけして生きていけ

好きなことで生きていく」というのはYouTubeのキャッチフレーズであるが「好きなこと」がない!って人も結構いるだろうし、好きなことも仕事にするほど好きじゃないとか仕事にしたら好きじゃなくなったとかそんな人もいると思う。

そう、好きなことで生きていくというのは本当に難しいことなのである。

そこで今回は好きなことで生きていくよりも嫌いじゃないことをして生きていくほうが現実的ですよって話を紹介してみようと思う。

好きなことを仕事にして好きなことがそんなに好きじゃなくなった

私は3年半ほど趣味のブログで生活してきた事がある。一年中、朝から晩までずっとやってて飽きない趣味を発信し続ける3年間だったが毎日のように記事のネタを考えて実践して記事にするという活動を続けているともはや趣味が仕事となり、別にそんなに好きじゃないこともやらなくてはならなくなった。

そうなってくるとどんどん飽きてくるし好きだったこともそんなに好きじゃなくなってくる。好きなことでも何年も続けるのはとてもむずかしいということがわかった。

嫌いじゃないぐらいが丁度いい

とあるバーに行った時に何年もバーで働いているお姉さんがいて、そのお姉さんになんでバーで働いてるの?って聞いてみたのだがその答えが「嫌やったらすぐ辞めようと思って働き始めたけど嫌じゃなかったから続けてる」というものだった。
本当に「なるほどな」という感想である。別に好きだからとかそういう理由じゃなく、嫌じゃないって理由の方がもしかしたら長く続くのかも知れない。

他にも前の会社の同僚(女性)が結婚したというのでその相手のどこが良かったの?と聞いたことがあるのだが、その答えも似ていて「一緒にいることが嫌じゃなくて受け入れられるから結婚してもいいかなと思ったから」というものだったのである。別に相手のことが好きとかそういう部分は特に無く、趣味が同じサーフィンで考え方とかも近いから一緒にいても平気だから結婚するという感じで結婚したわけである。

なんか世の中には「好きなことを仕事にしよう」とか「夢を持て」とか妙にポジティブな言葉が溢れていてその言葉に洗脳されてしまった人たちが、「好きなこと」を見つけたいとか自分探しとかで疲弊しているように感じる。

でも実際は別に好きなことで生きていかなくてもいいし、好きなことも夢もなくても普通に幸せになることは出来る。なのに「好きなことで生きていかなきゃ幸せになれない」とか勝手に自分で思い込んで変に色々なことに挑戦して疲弊している若者が多いように見える。
そんなことにいちいち悩まず嫌いじゃないからやるぐらいで十分幸せになれると思う。

今の仕事がきらいじゃないからやってる仕事

私の今の仕事はコーダーなのであるがこの仕事は嫌いじゃないから続けている仕事である。

私は今まで販売員や配達員、デザイナーやディレクター、SIer、アフィリエイターなど色々な仕事をやってきた。就活の時に別にしたい仕事がない(中学の時の将来の自分というもホームレスと答えたことがある)ということに気づき、とりあえずなんとなくみんなが接客とか営業とかを志望してたから真似して販売の仕事をすることになったが結局半年で合わないと見切りをつけて仕事を転々とする。

そして30代半ばでようやくコーダーしている時間が1番すぐに時間が経つ事に気づいた。時間が経つのが早く感じる仕事をすれば人生が楽になるわけである。しんどいことや苦痛、嫌いなことをやってる時間はとても長く感じる。それが仕事だったら人生のうちで辛いと感じる時間が長くなってしまう。

どうやって人生を楽に生きるかを考えた結果、仕事の時間が早く終ると感じる仕事をしたほうがいいよねという結論に落ち着いたわけである。

人より楽に出来ることを仕事にする

私の場合、コーディングを長く続けてきたおかげでタイピングスピードが平均的な社会人よりも速い。そして一日中何も言わずに椅子に座ってパソコン画面を見続けても特に苦痛ではない。

自分では何も特殊な能力ではなく、当たり前のことだと思っているがこれが普通の人からするとありえないらしい。パソコンに一日中向き合うなんてできない人が何割かいる。一日中パソコンと向き合って座っているだけでもそれが出来ない人からすると「すごい人」と思われるわけである。

パソコンが苦手な人からするとタイピングなども全く出来ず、エラー画面をみることやエラーを見つけることも全てがものすごい苦痛となる。
特に女性にこのタイプが多く、そんなこと検索したらすぐにわかるし自分で出来るでしょ?ってことも「頼むから全部やってくれ」と言われる。パソコンの設定を画面の指示通りにやるだけでも無理な人がいくらでもおり、それを普通にできるだけでそれが仕事になるのである。

電気配線とかも得意な人からすると目をつぶってても出来るようなことでも素人からすると絶対に自分では出来ないことであり、何万円でも払うからお願いしたい仕事となるのだ。

全ての仕事がそういうもので普通に出来てしまう人と出来ない人に分かれる。だから互いに補完しあいお金を介したサービスとなる。そしてそれが仕事となる。基本的に仕事とはそういうものである。

なのに、いつの間にかその仕事に向いていない人がその仕事をさせられるという状況が生まれるような時代になり、その結果仕事がしんどいものと感じる人が多くなっているように思う。

人よりもサービスの魅力を伝えるのが上手い人が営業をすればいいし、人よりもコンピュータに詳しい人がプログラミングをすればいい。なのに稼げるからと言う理由だけで合ってもいない営業をしていたり、苦痛でしか無いのにパソコンの前で一日中キーボードを打ち続ける。
いびつな労働環境が生まれ心の病で苦しむ人が増える理由は明らかに仕事内容のミスマッチだろう。稼げたとしても健康でなければ幸せにはなれないということを多くの人が見失っていると感じる。

まとめ

頭がいい人が仕組みを考えればいいし、力が有り余っている人が肉体労働をすればいい。

無理に「好きなこと」にこだわり仕事を見つけるのではなく、「息をするように出来ること」を仕事にしたほうが圧倒的に人生が楽になる。

ただ「息をするように出来る」まではそれなりの学習時間が必要となるので「嫌いじゃない」ことを見つけてある程度の時間は勉強に費やす必要はある。

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