失敗したくなかったら仕事は全力でするな

失敗したくなかったら仕事は全力でするな
仕事で失敗する理由って全力で仕事をしているからだと感じる。

仕事は全力でやり続けるとダメだと思うのでその理由を書きたい。

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仕事を全力ですると仕事が増える

仕事を全力ですると早く仕事が終わるし、たくさんの仕事をこなせる。

たくさんの仕事をこなせるようになったらどうなるのか?上司は振る仕事の量が少なかったかな?と思ってさらに仕事を振ってくる

一生懸命仕事を早く終わらせて毎日定時で家に帰ろうと思っていても他の人の仕事が定時で終わらなければ管理しているものとしては手が空いてるやつに仕事を振る。なので定時で帰ることが出来ない。

頑張ってみんなの仕事まで引き受けてそれを終わらせて定時で帰ろうとすると上司はまだまだ余力があると判断して他の仕事を引き受け、全体の仕事を増やしてくるだろう。

そう、仕事を全力でして仕事を効率化すればするほど仕事は増えていくのである。1人で月100万円の案件をこなして月給が30万円だったとして2倍の月200万円の利益を生み出せるようになったとしても月給は定期昇給で月1万円とかしか増えないのが普通。

ボーナスと合わせても年収が100万円増えるかどうか。会社が1200万円利益を増やしたからと言って会社員の場合はそんなにも月給は増えない。

人間には遊びが必要

仕事を限界まで引き受けて朝から晩までフルパワーで働き仕事をやったとして作業効率は最大化するのか?というとそうはならない事が多い。

なぜなら働きすぎて疲労が溜まるとミスが多くなり、普通に働いているよりもがむしゃらに働いたほうがミスだらけでそのミスを修正する時間を考えると逆に時間がかかってしまうことすらあるからだ。睡眠不足は飲酒状態と同じぐらい脳の働きが鈍るとの研究結果もある。

余裕を持って仕事をすれば最初から完成度の高い物を作れるし、見直しの時間も作り出せるのでチェックも完璧に行うことが出来るだろう。

もしもプログラムを組んでいるとして完成度の低いプログラムをチェックに出すようなことがあれば、上司はあいつは仕事は早いけどチェックが全然出来てなくてバグだらけだなって評価を下げることになりかねない。

仕事は全力でやりすぎるとミスが多くなるということである。

さらに、私の知り合いの話だが東京の旅行代理店で月に1日も休まず本当にとんでもなくバリバリ働く優秀な社員がいた。その人は一生懸命全力で働き続け、働き盛りに差し掛かった30代中盤でうつ病で倒れ、今は故郷の長野で休職し続けている。

人間どれだけ仕事が好きで優秀でがんばれても無理を続けるとある日突然倒れてしまうのである。電通の過労自殺が問題となったが過労は冷静な判断力を奪い、最悪の結果を生み出すのである。

普通に働くアリになる

働きアリという生き物はよく出来たコミュニティで全体の2割が一生懸命働くアリで、6割が普通に働くアリで、2割がほとんど働かないアリという風になっている。

これは人間社会でも当てはめることが出来、全体の2割が8割の利益を生み出すパレートの法則というものが存在している。

一生懸命働く2割になって働いていない2割の仕事までこなす生き方というのもいいかもしれないが要領がいい生き方だとはいえないだろう。

人生はマラソンに例えられるが山もあれば谷もあるアップダウンの激しいコースになっている。一生懸命全力で走り続けては上り坂に来た時に足が残っておらずここで脱落してしまう可能性がある。

ではどうすればよいのかと言えば普通に働くアリになり、足をためておくことが重要になる。

普段6〜8割程度の力を使って働いておけば突発的に発生する大変な仕事、言ってみれば上り坂のような事態になったとしてもフルパワーでこなせば意外と何とかなったりする。普段から余力を残しておいたおかげでフルパワーの落とし穴にはまらずにすむのだ。

ただ、ギリギリこなせた感を出さないと上司はこれぐらいの仕事ならこなせるのかと仕事を増やしてくる可能性があるので注意が必要。

自分の全力の8割以上を出さなければこなせないようなスケジュールを安易に引き受けたりしない事が重要となってくるだろう。

失敗したくなかったら仕事は全力でするなのまとめ

最近フリーランスのWeb案件を安易に引き受けてフルパワー出せばこのスケジュールで何とか終わらせそうだなと勝手に判断してしまい、早めにチェックに出したばっかりに追加修正で結局納期に間に合わなくなってしまったという苦い経験からこの記事を書いた。

スケジュールには絶対に余裕が必要で、前倒しでチェックに出すなどの余裕感を見せてしまうと無駄に無茶振りを引き受けざるを得なくなってしまうので6〜8割を自分の限界だと相手に思ってもらい、むやみに自分の力を見せないことで仕事の完成度を高め信頼感を得たほうが長期的にみてメリットが大きいだろう。

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