しょぼい自営業で成功するやり方がすごい

しょぼい自営業で成功する方法がすごい

私は5年ぐらい前に会社を辞めてから派遣社員をしたりしているが開業届を出しているので一応自営業である。

ただ、派遣社員をしなくてはいけないぐらい儲かっていない底辺自営業として生きているのだが、自営業として成功して多店舗展開している人もいるようで、その人が書いた本を読んだので感想を書いてみる。

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店に住む

まず、なるほどと思ったのが店に住むこと。

店に住めば、家が店という状況であり、店の家賃と住んでいる家の家賃のダブルでの家賃に苦しむことがない。家賃の安い店なら月10万円程度で借りれるということなので、ちょっと高い家賃を払うのと同じようなものである。

店に住めば起きてすぐ店を開けることが出来るし、就寝間際まで店を開けておくことが出来るというメリットも有るだろう。通勤が不要というのはとてもいいことだ。

私の場合、ブログで金を稼いでいるので、店番をしながら人が少ない時間帯とか人が来ない日にはずっとブログを書くことが出来る。店の売上とブログ収入があればダブルインカムの完成である。

リサイクルショップ最強説

この人のやっていた店がリサイクルショップだったわけなのだが、リサイクルショップって基本何を売ってもいいわけだから、とりあえず家にあるいらないものを売っておけばいい。仕入れの費用が必要なく、一応店の体制が整うというのは初期費用を抑えたい場合にとても好都合だと思う。

仕入れにしてもリサイクルショップって基本的にいらないものを安く買い取るとか、これは買い取れないけどいらないなら特別に無料で引き取ってもいいですよって感じでいろいろ仕入れることが出来る。
私も引っ越しのたびにいらないものをリサイクルショップに引き取ってもらったけど、カラーボックスとか衣装ケースとか引越し先に持っていってもしょうがないってものは全部タダでリサイクルショップに引き取ってもらった。

そんな感じで引越しの時とかに買い取りに行って、ついでにいらないものをもらってくれば商品の仕入れに金があまりかからない。

最近ではジモティでいらないものを0円で出している人が結構いるので、そういうところに軽トラとかで回収しに行ってタダでいろいろ仕入れることなど容易いだろう。
参考ジモティ

そういうわけで、起業初心者にリサイクルショップは最強だと感じる。

店をたまり場化する

これがすごいと思ったのだが、店をとにかく開け続けていると暇な人が店を時々覗きに来て、喋っているうちに常連になって、段々とその人のたまり場になってくるということ。

更に続けていると、そういう人が何人か出てきて、そのうち勝手に店番をしてくれたりし始めるとのことだ。そうなってくると、自分が店に居続ける必要が無くなってきて勝手に店が回り始めるらしい。

確かに、私のよく行くバーにも10年以上通う常連さんがいて、その人はもう店長からの信頼が出来ていることにより、普通に冷蔵庫漁ってるし、アルバイトに指示したりしてるし、なんなら閉店作業を一人でやってる時がある…。もはや副店長とまで言われているが実態は常連客であり、普通に金を払って帰っている…。

そんな、信頼できる常連が賃金をもらわずに勝手に店番をする状態を作り上げることでいろいろと楽になってくるらしい。確かに一人でリサイクルショップをしていれば仕入れに行く時とか店を開けっ放しに出来ないし、いろいろ不都合が出てくるだろうが誰か店番がいると楽になるだろう。

この人はバーとかもやっているらしいが、そのバーでも常連が店においていない酒を持ってきて、勝手にその酒の金を店に払って飲んでいるらしい。酒の仕入れ無しで勝手にお金がもらえるバーというのがすごい。

私の行っている常連の多いバーもそういう人が来ていて酒をもらったとか言って自分の持ってきた酒を飲んでいるがチャージ料金をちゃんと払って帰っている。店からすれば勝手に酒のんで帰っているだけなので仕入れいらずで良い客だ。まぁこの人は持ち込み料を払っていないが月10回ぐらい来てる常連だし、系列のしゃぶしゃぶ屋でも相当金を使っているので許されているのだろう。

店を溜まり場化するというのは本当にいいなと思っていて、私などはブログを一日中書いているので気づくと何日も声を発していないこともあり、電話がかかってきたりするとものすごい咳払いをしまくっとかないと喉になんか絡んでて全然声が出なかったりする。

人間、社会的な生き物なので声を出さない状態が続くと恐らくなんかダメになると感じる。なので時々私は一人カラオケに行って声を出す練習をしている。

もし、店がたまり場になっていれば会話もあるだろうし、声を出す練習などしなくてもいい。とてもいい環境だと思う。たまり場で会話することでコミュニケーションも生まれるため、社会的な生き物である人間のコミュニティーに属したい欲というかどこかに帰属していることで安心できるという生物的に重要な部分が満たされるというメリットもあるだろう。

そう考えると本当に一日中パソコンに向かって作業しているウェブクリエイターの仕事は命を削っているように感じてしまう。特に私のように独身で一人暮らしのフリーランスは寿命が縮んでいくと思う。

この本を読んだ感想まとめ

上記の他にも色々としょぼい起業についての細かい話が書いてあり、ためになることが非常に多かった。この人のプロデュースしたしょぼい喫茶店が実際に上手く行っていてこの人の起業理論は間違いではないのだろうと感じる。

最近読んだ本にも駅前一等地で店をやるなとか、個人が起業する上で大手と戦わない戦術が書かれていたが、この人の起業方法とかなり似ていると感じる。

サラリーマンが合わずに、働くのがめちゃくちゃしんどいとか悩んでいる人がいるなら、こういうしょぼい起業で生きていく方法もあるというのを知っておくと良いだろう。もしも会社を首になってもいくらでも生きていく方法があることを知っておくのは気持ちのゆとりという点でも重要である。

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