資格浪人を続ける友人の話
高校の時の友人が20代の半ばで会計士の資格を取ると決めて40歳の現在もまだ資格が取れておらず就職もしていない。
元々は浪人して入った大学をしっかり卒業して教授のコネでしっかりした大きな会社に就職していたのに「成功しているとは思えない」という身勝手な理由で急に会社をやめて会計士を目指し始めた。
まぁ自分も新卒で入った会社を7ヶ月で「向いてない」という身勝手な理由で辞めてWebデザイナーという響きがかっこいいという理由で再就職し、しっかり現在自営業で働いているので会社を辞めるのは何も悪いことではないと思う。
ただ、区切りをつけることなく夢を追い求め続けることで引き返せないところへ行ってしまってはダメだと思う。
大体転職が難しくなると言われてるのが35歳ぐらいからなのだが職種によってはいくらでも転職は可能だろう。資格が必要な仕事の場合は40歳を超えていても転職することは問題なく、看護師や介護士などの仕事や宅建士なども不動産業に必要な資格なので問題なく転職出来る可能性が高い。
友人曰く、会計士の資格さえ取れれば大手の会計事務所で最低でも年収600万円以上はもらえるとのことだ。
ただ、会計士の資格が取れないまま40歳になってこれから別の仕事をするのは非常に厳しいのではないだろうか?
最近、その友人は流石に40超えて資格の勉強を続けるのはきついと言って再就職したとのこと。
その仕事は会計の仕事だったようだが3ヶ月ぐらいで辞めている。なんかパワハラがひどすぎて精神がやられたらしい。
ぶっちゃけ30代を資格取得の勉強のために全て費やして職歴が全然ない40歳のおじさんを雇う会社なんてまともな会社ではないと思う。相当人手不足で厳しい会社じゃないと雇わないだろう。そういう会社は基本的にパワハラやら労基違反のサービス残業やらが横行するブラック企業である可能性が相当高い。
その会社を辞めてからなんか別の資格をとりあえず取ってその資格を使って他の会社に就職するって言ってたが何の資格かは知らん。正直どうでもいいから。
俺はそいつに会計士になったらすぐ年収1000万なるし出世払いで頼むわと言われて何度も奢っている。一切出世してないし多分数万円分奢ったのは何も帰って来ないだろう。元々出世する可能性なんかほとんど0パーだと思ってたから別にいいけど。
50歳になって資格の勉強を続けるおじさん
メッセンジャーのラジオを聞いていたら相談で50歳になって資格の勉強をしているおじさんがいるって話をしていた。
50歳になって資格浪人をしても働ける会社があるのか疑問でしか無い。更に本人曰く資格が取れる気がしないレベルらしい。なら資格取得を目指すのをやめればいいではないか?と思うがそれを理由に親の脛をかじって生活費を出してもらっているので今更やめられないらしい。
もはや地獄ではないか?親が死ぬまで資格取得の勉強をしているふりを続けなければならないのか?人生が辛すぎる…。
メッセンジャーはお笑い芸人にもこういう人はたくさんいて50歳を超えてもお笑いの才能が無いことに向き合えず、面白くもない芸をずっと続けている人間が結構いると言っていた。
そういう人は嫁に食わせてもらっているらしい。嫁のスネをかじり続けていつか売れるからとお笑い芸人を続ける…。これも地獄である。とっくにお笑いの才能がないことなど気づいているが今更他の仕事など出来ないので食えないお笑いを続ける日々を送る…。
こういう悲惨な中年以降を送るお笑い芸人を減らす目的で作られたM-1グランプリ(結成10年で芽が出なかったら辞めると区切りをつけてもらうため)なのだが錦鯉などの40歳を超えたおじさんが優勝してしまってからは最初の目的を失ってしまっている感がある。
キングオブコントでもサルゴリラのようなおじさんが優勝してしまって、お笑い芸人は40超えても大ブレイクできる可能性のある夢のある職業だと売れない芸人たちに感じさせてしまった。
売れないお笑い芸人たちは40歳を超えても売れず、50歳を超えても俺たちはいつかテレビに出まくる売れっ子になるんだと地下の劇場でネタをやり続ける…。
似たようなのに地下アイドルがあるが地下アイドルは基本的に20代前半でほとんどが現実に気づいて辞めていく。若手アイドルの成功の確率は20を超えてしまえばひたすら下がり続けて30歳で売れることなどまず無い世界。20代前半で区切りをつけることが出来ればいくらでも他の仕事に就くことが可能だろう。
資格浪人を続ける友人の話まとめ
サンクコスト的に今更やめられないと言う状況になっているのは確かにそうだろう。40や50になって他のことで成功することなどまずほぼ不可能であり、20代30代とコツコツ積み重ねてきた人間にはすでに追いつけない距離でおいて行かれてしまっていることを考えると、続けざるを得ない状態になっているのはわかる。
自分の場合は、20代の半ば辺りでプログラミングを頑張らないと多分Webデザイナーだけじゃそのうち食えなくなると感じたので、20代半ばにブラック企業にしがみついて泥水を飲むような苦しみの中でJavaScriptとPHPとVB.NETを身につけることが出来た。
正直、Webデザイナーだけを続けていたら4年も5年もプロブロガーみたいなことをやったあと今のような環境で仕事をすることなど出来なかっただろう。
それを考えれば資格浪人をして40を迎えた友人は今から私が20代で味わった泥水を飲むような過酷な労働をすることになるのは当たり前なのではないだろうか?それがパワハラだとか言って辞める権利など自分にあるのか?私からすれば甘すぎるとしか言いようがない。人生なめんな!仕事を舐めんな!這いつくばってでもこの失われた10年を取り戻せ!としか言えない。