無職になりたいならなってみれば?無職になるとこうなるから…
私は転職を繰り返して、そのたびに無職の期間を味わっている。1ヶ月以上無職になった回数は5回以上。
無職になると人間どうなるのか?無職は悪いことなのか?無職歴の長い私がそのことについて書いてみる。
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無職になったら開業届を出そう
開業届という紙切れ一枚で自営業という肩書を手に入れられる。ただの無職だと世間体が悪く、クレジットカードを作ったり、何かの書類にサインする時なんかでも職業欄に無職と書くとあまり印象が良くない。
知り合いに偶然あった時とかにも今何してるの?自営業とスムーズに答えることが出来るだろう。散髪屋とか飲み屋とかでも、お仕事何されてるんですか?と聞かれて自営業と言えるのは楽。
仕事など全く無く、収入ゼロの実質無職であっても自営業という肩書を持っておくのはいろいろと使えるので私は開業届を出しておくことをおすすめする。
ちゃんとした事業を始めるならこの時同時に青色申告承認申請書も出しておくと節税になるが、無職になるだけなら青色申告は不要である。
事業内容とか屋号とか決めることがあるが税務署はそういった部分を突っ込んでくることが無いので適当でいい。絵が得意ならイラストレーターでいいし、面倒なら私のようにライターとかデザイナーとかでいい。その事業をしていないとダメとかそんなことはなく、あとから変えることも出来る。
屋号も決めていなければ空欄でいい。私も面倒なので空欄にして提出した。無職なのに屋号の必要性はあまりない。
無職初期
会社を辞めた最初のうちはかなり不安になるし、自分だけ働いていないで大丈夫だろうかという気分になる。
そのため朝は普通の時間に起きて会社員が働いている時間帯は家でブログを書いたり本を読んだり、あまりはっちゃけて遊べない。YouTube見たりすることはあっても家から出て遊びに行ったり、昼間から酒を飲んだりできない。
これは私の場合2ヶ月ほど続いた。
無職中期
徐々に昼間から遊びに行くのが普通になる。飲み屋に行くこともありお姉さんに「今日仕事休みですか?」って聞かれるたびに自営業だから休みは自分で決めるんだよって会話を普通にできるようになる。
平日のショッピングモールで普通に買い物できるし、映画も一人で平日昼間の空いてる時間に見れるし最高だなって感じになる。
周りの友人達と会いづらくなる。無職なのは俺だけで他の人達は仕事しててなんか申し訳ないので疎遠になってしまう。バーベキューなどに参加しても異質な存在となる。
無職後期
無職友達を発見する。そいつと無職を謳歌し始める。仲間ができると楽しくなってくる。
普通はこの頃になるとお金が底をついて厳しくなるのかもしれないが、私の場合ブログバブルがやってきてブログの広告収入が会社員だった時よりも多くなってしまい、なぜか貯金が溜まりまくる。
一年で200万円ぐらい溜まっちゃう。
もちろん確定申告しているので節税対策を考える必要が出てくる・・・。
無職末期
やることがパターン化され始め自由が楽しくなくなる。毎日YouTube見放題だし、毎日地方競馬やり放題だし、好きな時に映画見たり買い物行ったりできるけど心は満たされない。
何か打開策を見つけ出したくて沖縄や北海道へ旅行へ行ったりしてみるが、結局それで劇的に変わることもなくまたパターン化された自由な日常が始まる。
無職を数年経験して気付いた人生の意味
無職になるまでは会社員なんて会社の奴隷で自由のためだったら給料なんていらない!アルバイトでお金をためてバリとかマニラ辺りの生活費の安いところで引きこもったりして自由を謳歌したい!って思って会社を辞めた。
会社に金で奪い取られていた俺の人生を俺が買い戻すんだよ。っていう厨二的な感覚で自由を手に入れた感想は自由って実はあまり意味のないものだったんだなってこと。
どれだけ時間的、金銭的に自由になれたとしてもそこに本当の幸福は存在しない。確かにブラック企業で働いているなら開放されるだけで一時的な幸福は得られるかもしれないが2年も経てばそれが普通になる。
そして私がこの2年で理解できた本当の幸福というのは何かというと働いて社会の役に立つことだと思う。
仕事をしていれば、いろいろな経験ができる。自分のしたいことだけではなく、やりたくないことだってやることになるだろう。ただそれは全て経験にすることが出来る。失敗して上司に叱られたりすることもあるだろうが、それもまた貴重な経験である。
人生の意味というのはいかに多くの経験を積み、それを人と共有できるかであり、一人で何もせずにブラブラしたり、遊んでいたりしてもそれでは多くの経験が積めない。人間というものは自分一人ではしんどいことをしようと思わないからだ。
働くということは誰かが困っていることを解決することだったり、誰かの役に立つ何かを作ることだったり、何かを便利にするためのインフラを作ることだったりする。全て誰かのために仕事は存在しているものであり、自分のためだけのものではない。結果的にお金という形で自分に帰ってくるものなのだ。
私は無職の期間中に働くって何なんだろうといろいろな本を読んだり、いろいろなTV番組で仕事をしている人の話を見たりした。
そこでわかったのが仕事を通して、失敗したり成功したりすることにより人は成長し、喜びを感じるということである。
例えば、オンデーズの社長の田中さんが書いた「破天荒フェニックス」というビジネス小説には数多の困難を乗り越えてものすごい借金を抱えて倒産間際だった企業の再生物語が書かれている。
この本を読むと働くということは仲間とともに戦うことであり、仲間がいるから不可能が可能になるということを感じる。
働いていれば無職では絶対に経験できない胸が熱くなるようなドラマを実体験することが出来るのである。本当に面白い人生を味わうためには働くということが必要不可欠なのではないだろうか。
追記:3年の時を経て再就職
元々1〜2年遊べるぐらいの貯金を貯めて無職をしてみるかと決めて、30歳になったのをきっかけに会社を辞めたのだがブログ収入が思った以上に増えたおかげで貯金は減らずに無職歴3年を超えてむしろ増えた。
しかし、バブルはそう長く続かない。企業がキュレーションサイトを作り、マイベストなどの恐ろしく強いサイトが個人のブログを蹂躙し、検索上位を取るためにどれだけ頑張っても個人では太刀打ちできなくなっているからだ。ジョーシン電機のオウンドメディアなどもはや最強レベルである…。
そういうわけで個人ブロガーの時代は終わり、私のブログ収入は減少の一途をたどる事となったため、再就職することにした。
ただ、いきなり正社員で労働するのは流石に辛いということもあり、派遣社員として再就職。3年のブランクはあったものの3年間ブログ書いて食ってましたって派遣の担当者に伝えたら、意外なことにこれからオウンドメディア部門を立ち上げたいという企業のWeb担当者の仕事がありますということだったのでその仕事をさせてもらうことにした。
かなりゆるい職場で週に3日は家で仕事する事ができるので今のところストレス無く仕事を進めることが出来ている。
私の場合、無職の時にやってた趣味みたいなことが次の仕事に結びついてしまったわけである。
まぁ無職になってないとブログを頑張れないかというと副業で頑張っている人もいるので必須とも言い切れないが私の場合は、無職の期間があったからこそ今の仕事に結びついているわけで、私の人生には無職の期間が必要だったと言える。
2019年2月無職に逆戻り
1月末で派遣契約が終了し、また無職になってしまった。ただ、一年ぐらい派遣社員で働いたことで数ヶ月間無職でも耐えられるぐらいの貯金が貯まったので、またしばらく無職期間を楽しもうと思っている。プログラミングを知っているだけでいくらでも転職できるので本当にプログラミングやっといてよかったと思う。
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