小説「影法師」は江戸時代の制度がめちゃくちゃわかりやすい

海賊とよばれた男や永遠の0でお馴染みの百田尚樹氏が書いた江戸時代の武士の物語「影法師」を読んだので書評。

この物語をさらっと説明しておくと江戸時代の話で幼なじみの優秀な武士が不遇な死を遂げたことを知りその生涯を調べるうちに色々な出来事が重なりあってきて・・・という最終的に感動的なラストを迎える非常に面白い小説であった。

この小説で初めて知ったことがたくさんあったのでちょっと紹介してみる。

江戸時代の階級制度

士農工商という身分制度があったことは小学校で習っているので知っているが武士にも階級がたくさんあることを初めて知った。同じ武士でも階級によっていじめがあったりしたということが描かれている。

長男以外悲惨

江戸時代に武士の子供に生まれたとしても長男だけが家長になることが許され、次男や三男やその下だったりすると養子にならなければ結婚すら認められなかった。跡を継げなかった者は厄介者として家長の家の離れに住むことになるという悲惨なことに。

一揆の終わり方

小学校でも習ったが飢饉などが起きると農民が年貢を減らして欲しいということで一揆を行う。この本にも一揆が出てくるがこの一揆の終わり方があまりに残酷。代表者が腹を切るだけで終わるのかと思っていたがこれほどまでに残酷だとは思わなかった・・・。

その他にも色々

武士の出世の仕方とか江戸時代の食べ物の話とか私のような時代劇がもはや全国ネットの地上波で放送されていない世代の人間としてみれば本当に新鮮でそうだったのか!と驚くようなことばかりであった。

本は内容が面白い以外にも文化や風習など非常に色々なことを教えてくれるということを百田尚樹氏の本を読むといつも思う。この本も日本人なら読んでおきたいレベルの本という評価をさせていただきたい。

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