尼崎市は大阪府と兵庫県の県境に位置する兵庫県の都市です。大阪に近いことから大阪府だと思っている方も中にはいらっしゃるようです。
昔からの工業地帯で公害問題などが有りましたが最近では工場の撤退が相次ぎ、ピーク時には50万人以上いた人口も現在では50万人を割り込んで減少し続けています。
そんな尼崎市に住んでいる方に住んでみた感想をレポートしていただいていますので紹介していきます。
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14年住んで感じる尼崎の住心地について
兵庫県尼崎市在住です。
18歳のころに引っ越してきて、現在32歳です。
成人してからずっと尼崎に住んでいます。
よく言われる有名なお笑い芸人さんの出身地でも知られています。
幼児から学生時までを尼崎以外の場所で過ごしていましたが、結婚し子供を産み育てるにあたって今まで見えなかった部分がたくさん見えるようになりました。
主婦、母親目線で尼崎市のよいところや悪いところを紹介していきたいと思います。
尼崎の治安について
尼崎市の治安は正直言って悪いです。
場所によりますが、尼崎市でも南方面が悪いとされています。
阪神タイガースで有名であったりとディープな賑わいもありますし、尼崎駅前も昔とは違い綺麗な高層マンションなどが建ち並びイメージを払拭しようと市の努力は感じられます。
ただ、競艇場があったりとまだまだ治安の悪い部分はあります。
学校や保育園などの教育の場も治安の悪い場所とそうでない場所とで差がかなりあるかと思います。
すぐお隣に人気の西宮市があるのでそちら側にいくと尼崎の雰囲気が一気に薄れて閑静な住宅街になります。
やはり、電車の路線沿いで雰囲気が変わるようです。
尼崎が住みやすい理由
住みやすい理由は、下町なので気取っていない、肩を張って生活せずに済みます。
交通の便もとても充実しており、阪急電車や阪神電車、JRとどの方面にもすぐに行けます。
大阪方面にも、神戸方面、宝塚方面にもすぐに足が伸びます。
JR尼崎と直通で難波へも1本で行くことができます。
現段階では物価もさほど高いわけでもないですし、安い八百屋や魚屋もあり食費も抑える事ができます。スーパーもたくさんありますし、自転車があれば選びたい放題です。
尼崎駅のほうへ行くと、安くておいしい居酒屋などディープなお店もあり飲み処などとても豊富です。
また、尼崎を超えると高級住宅街の芦屋や夙川などがあります。隣の西宮市も段々とそのようになっており、高級住宅街に手が伸びない人たちが西宮市に住み、西宮市の価値を上げています。
そこで現在土地の値が上がってしまったので、西宮市が隣の阪急線路沿いの尼崎付近も人気が出てきています。近年、新しく一軒家が建ち並んでいるようにも感じます。
尼崎市の土地値もこれから上がっていくのは間違いないと思います。
尼崎の住みにくいところ
しかし住みにくい理由もあります、治安のよいところと悪いところの差が大きいので子育ての現場が大きく偏ります。
保育園も私が住んでいるあたりは待機児童でパンパンです。南方面に入れる予定はありませんか?と市の職員に言われるほど治安の悪い方面は空いています。
保育園の待機問題にまだそこまで力を入れてもらえていないように感じます。
小規模の保育園を何軒か作ってはいますが、その場しのぎのようで小規模保育卒業後の子供もこれから少しずつ5年保育園をはじかれていくことがあるように思います。
こども園もありますが、やはりいっぱいで入る事は至難の業です。
公園の整備もあまり積極的にされているとは言えません。もう少し子供の教育面に力を入れてもらえないかと思います。
尼崎市もイメージ払拭に力をいれたいのも非常に理解できますし、マンションを建てて一見きれいにはなってきてはいます。
もちろん、仕事もまだまだあるほうだと思います。次は保育園などそういった方面をなんとか改善してもらいたいところです。
昔は尼崎は小中高と地域内の学校に入るのが当たり前でしたが、今は高校を地域外でも選び入る方針にかわりました。必然的に人気のある高校とそうでない高校がでてきます。
治安の悪い地域の高校は保育園から高校まですべて人気がなく、学業面も差が大きく開いています。仕方のないことではありますが、このままだと尼崎のイメージ払拭は難しいのでは?と思います。
子供の教育面ばかりを上げましたが、逆を言えばそれ以外に悪いところはほとんどないといえます。
尼崎に住んでみた感想まとめ
今、尼崎市は田んぼだったところを売り払い、きれいな一軒家がどんどん建っています。
家族連れの人が増えていってくれるのは同じ子供がいる母親としてはうれしいものです。
まだまだ下町的な人間関係もある尼崎市です、新しく綺麗になってはいるものの少し上の世代の人たちは私たちのような若い層の家族にも気さくに話かけてくれ、とても良いご近所づきあいをしてもらっています。
子供に手が回らない時でも、気さくにおばちゃんが話しかけてくれたり、代わりに子供を看てくれます。うちの子供は近所のおばちゃんと公園にいったりするときもあります。
そのおばちゃんを通じて近所の子供やほかのお母さんたちと知り合うこともできました。
保育園の問題もありますが、そういった人情深い部分もまだまだあり住みやすい環境です。
母親が孤立しがちな世の中ですが、子育てして思うのが昔のような人との付き合いがないと中々子育てはやりずらいものだと思います。
こういった良い部分を残しつつ、これから発展していくであろう尼崎市にこれからも私は住み続けたいと思っています。
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20年住んで感じる兵庫県尼崎市の住みやすさ、住みづらさ
兵庫県尼崎市に約20年ほど住んでいます。
尼崎市の場所は、大阪府に隣接する兵庫県の南東部に位置しています。
尼崎市は3つのエリアから構成されており、閑静な住宅街が多い阪急沿線エリア、
大きな商業施設があり、工場の多いJR沿線エリア、繁華街のある阪神エリアとなっています。
どのエリアも住みやすく、利便性も良いのでファミリー層から若年層まで幅広く人気の街だと思います。
尼崎市が住みやすい理由
1、公共交通機関が充実している
尼崎市には阪急沿線、JR電鉄、阪神電車、阪急バスや阪神バス、尼崎市営バスなど、
ほとんどの交通機関が揃っているので利便性が抜群です。
住むエリアによって利用する電車は異なりますが、どの交通機関を利用しても各沿線に行けるシステムとなっているので阪急電車からバスでJRや阪神電鉄へ行き来することができ大変便利です。
尼崎市に住んでいて交通機関に困ることはまず無いと思います。
2、坂道が無くなだらかな地形
尼崎市は平坦な道が多いので、どのエリアに行くにも頑張れば自転車で行ける距離です。
阪急沿線のエリアから阪神電鉄のエリアまで距離にすると約7キロほどですが、坂道などが一切ないので自転車でも頑張れば全然行けるのです。
勾配のない道が多いのはお年寄りやベビーカーが必要な小さなお子様連れにもありがたいです。
3、ゴミの分別が緩い
尼崎市のゴミの分別は、燃えるゴミとビン、缶、ペットボトルと紙類のゴミ。
ほぼこの3種類なのです。
他の市ではプラスチック素材のトレーや容器などはプラゴミとして分別しなければいけない地域もありますが、尼崎市はその必要がありません。
プラスチック素材の物もすべて燃えるゴミとして捨てることができるのです。
分別が少ない分1回のゴミは増えますが、キッチンなどに分別用のゴミ箱を設置なくていいですし、何度も曜日に分けてゴミ出しをしなくて済むのも嬉しいです。
4、商業施設が豊富
尼崎市には各エリアに商業施設があります。
阪神エリアにはあまごった、JRエリアにはキューズモール尼崎、阪急エリアには塚口サンサンタウンやつかしんなどの大型商業施設があるので、食料品の買い物はもちろん日用品やショッピングも楽しむことができる場所があるのは大変便利です。
また国内に数店舗しかないアメリカの会員制スーパーマーケットのコストコも尼崎にあります。
5、都会まですぐ行ける位置に立地している
尼崎市は大阪府の隣に隣接しているので、電車で大阪駅まで約10分足らずで行くことが可能。
また神戸までは約30分で行けるので、大阪や神戸まですぐに行けるのも尼崎市の住みやすさの人気のひとつだと思います。
尼崎市が住みづらい理由
1、自然が少ない
都会に近く、交通の便も豊富で商業施設も充実しているということは、
おのずと自然が少なくなってきます。
尼崎市は藻川と猪名川や武庫川、神崎川などに挟まれているので河川は沢山あるのですが、
緑や自然を感じられるエリアはほとんどありません。
そのため、自然を感じられる環境で暮らしたいという方にはあまりお勧めできない街です。
もう少し自然を豊富に取り入れた都市開発を行って欲しいなと感じます。
2、空気が汚い
尼崎市は大きな幹線道路が市内にいくつもあるので利便性は高いのですが、一方交通量が多くなるため、その分排出される排気ガスの量も増えてきます。
高速道路も頭上を通っているエリアもありますし、南の地域は工業地帯となっていて工場が沢山あるのであまり空気が綺麗だと言える環境ではありません。
3、歓楽街がある
一部のエリアにはなりますが、阪神電鉄駅からほど近い場所に昔から歓楽街がある地域がありました。
昭和の高度成長期に発展した歓楽街の名残が今もなお残っているのです。
尼崎市内在住の人は誰しも知っているエリアなので、不用意には近づくことはありませんが、
歓楽街の目と鼻の先には住宅街があるので、教育上良くないなとも思える街並みです。
4、治安が良くない地域がある
尼崎市でもエリアによって街の雰囲気や特色が全然異なってきます。
中でも、阪神電鉄エリアは昭和の香りが今もなお色濃く残る街並みが特徴的で、時空が止まったかのような感覚を感じさせられます。
このエリアが治安があまり良くない地域として知られているのは、夜の街というイメージが強いからかもしれません。
昼は閑散としているのですが、夜になるとネオン街となり居酒屋やカラオケなど大人の遊び場に変貌を遂げます。
いかがわしいお店も多いのであまり治安が良い環境とは言えないです。
5、競艇場がある
尼崎市には競艇場があります。
競艇のレース開催の日になると駅が多くの利用客で溢れます。
また、駅から競艇場までバスで行かなければならない距離なので、バスも利用するお客さんで溢れ帰ります。
競艇開催日は近隣の道路も交通規制をかけられ混雑するので、できるだけ車で移動しないようにしていました。
多くの方が遊びに来られるのは良いと重ますが、交通量が増えて混雑するのは辛いなと感じています。
尼崎に住んで感じたことまとめ
尼崎市は大阪や神戸に近く住みやすい街として年々人口が増加傾向にあります。
その背景のひとつとして、尼崎駅の都市開発です。
昔と比べると近代的な商業施設や大学にタワーマンションなど続々と新しいビルが建設されています。
都会まで30分以内でいけるのも魅力的ですし、少し足を南へ伸ばせば、昭和感漂う商店街や尼崎城などを望むこともできます。
都会での暮らしが向いているという方にはおすすめの街です。