食料生産の実態を描いた「ありあまるごちそう」を見た感想

ありあまるごちそう(公式サイトはこちら)というドキュメンタリーを見たのだが非常に興味深かったので紹介したい。

食料生産の現場を見たことがあるか?

昔は畑でお百姓さんが野菜でも何でも育てていたのだが今はほとんど工場のようなところでコンピュータ管理されながら生産されている。

トマトは砂漠で地下水から生産されビニールハウスの中で本当にすべてコンピュータ管理されて超大量生産されているのでどんどん価格が安くなる。

鶏もほぼ工場のようなところで何百もの鶏が押し込まれて物のように生産され出荷されていく。生きた鶏がニクになっていく姿もほとんど機械管理されていてオートメーション。大量に鶏肉を輸出しているブラジルの様子を描いていたがものすごい映像である。

大量生産され大量廃棄される食べ物

食べ物は日々大量生産され、大量に廃棄されている。

その食べ物はアフリカなどの発展途上国で先進国へ売るために作られ品種改良された輸出用の野菜。現地の人達が昔から食べていた芋などではなく家畜の飼料用のとうもろこしだったり大豆だったりする。

その結果、貧困にあえぐ発展途上国では広い畑があって食べ物はたくさん作られているのに人々は飢えている。これは先進国が大量消費をして大量廃棄しているのと対照的な状況である。

今後の食糧問題

広大な土地で単一品種を大量に生産していることでコストは大幅に抑えられ安く美味しい食べ物が手に入る時代になってはいるが、そのかわりに作物の病気を抑えるための薬剤や虫を防ぐための薬剤などがたくさん必要になっている。

ギュウギュウに押し詰められた鳥小屋で成長促進のために昼と夜の長さまで管理されている鶏や病害虫を抑えるためにシャワーのように薬を撒いている豚小屋を見ていると本当に今の食べ物は昔の人が食べていたものとは全く違ったものになっているんだなという感想を抱かずにはいられない。

安くて美味しいコンビニ弁当や飲食チェーン店でどういった食材が使われているのかを一度振り返り確認してみるのも良いかもしれない。

本来、地産地消という言葉が指し示す通り、地元で取れた野菜や魚などを旬の時期に食べることが1番栄養が取れるということを忘れてはならないと私は思う。

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